元気出して行きましょう。
　「コロナ」から続く言葉は、「迷惑をかけない」。
３年前の流行り出したころから、ずっと、この想いだった。
医学的知識の無いものにとっては、せめて、ワタシに出来ること、「年寄りがうろうろして、感染して、家族やつきあいのある知人にうつしたり、医療機関にお世話になるのは 申し訳ない」。対処の理由は、これしかなかった。
職場に迷惑かけたくない、家に高齢者がいるから、うつしたら困るしの想いで、用心をしてきた人も、同じ思いだったのだろう。
　ただ、コレも高じると、感染者の差別、ワクチン未接種者への差別につながるなぁとも考えていた。
　「濃厚接触者」。６月１０日に下された不気味な日々の始まり。
検査結果はマイナスだったし、感染予防のための常識的方策も、この３年間で周知鍛錬されては来ている。
　作品展１０日前。作品搬入のための準備も、案内状の送付も済ませたところだった。
例えば、「風邪をひきました。」なら、どうってことも無い。入院しました、骨折しましたでも、作品を展示したら済むことだ。
「迷惑をかけたくない」それしか、判断理由が無かった。今はマイナスでも。何がコロナ菌の運び屋になるか。
悩んで、３日。案内状送付者に、中止のお知らせをするには、ギリギリの期限。
中止のはがきを書く。メールでことわれる人はメールで。

必ず「なんで？」が、返ってくる。その理由は「コロナです」とはなかなか言い辛い。
会場の「ももとせ」では、「不安のまま、やるのは、、、」とあっさりと、了承してもらえたが。
以上が、作品展中止の顛末。まぼろしになった作品展。
　こういうめぐりあわせがあるんだと、後、気が抜けて１０日。強行できたか、中止が正しかったか、今も解からない。

　２回目の検査を受けた。結果はマイナス。
作品展が終わったら、年に一度の身体の検査を予約していた。
すべて済ませて晴れやかな気持ちで、今年の後半を過ごすつもりでいた。これも見合わすことにして、宙ぶらりんの７月を迎える。

　濃厚接触者になると、面倒な処理がいっぱい出てくるなぁと覚悟はしていたけれど、「コロナ」が５類になったせいなのか、日常の制限も、こちらが注意しただけで、 それほどの事も無かった。念のため、６月末に受けた２回目のＰＣＲ検査時は、病院の方が、あわただしい感じだった。
即、「検査しましょう、流行っているから」と緊張の面持ちの先生。じわじはと増えてきているのが事実。第９波は、現実に迫ってきている。

　久しぶりのうふふちゃん。作品展参加者に、お持ち帰り頂く予定だった。
準備した、５０人のうふふちゃんたち、うん、今年後半の守り神になってくれ。

　くらしだいすき展〜３〜　中止することにいたしました。
ギリギリの決断で、ご迷惑、ご不快をかけたと申し訳なく思っています。
いろいろ考えてこれしか無かったという判断です。
　既に案内状を送付した方には、おことわり状を送付しておりますが、完全周知が出来ているか、心配です。

　一年３６５日の内、たったの４日の大切な日が、のっぴきならない理由でかぶって来るかなぁと、ショックです。
立ち上がれるか、立ち上がれるまで、と、しばらく、苦渋の日々になります。

　案内状が出来ました。
展が近づくと、自信がなくなります。ご案内して会場にお運び頂く値打ちがあるのかどうか。
夢があるような芸術作品じゃないし、思いつきだけの実用品、または、わたしの断捨離の結果を並べるだけで。
そも、作品展用の作品ではないので、たいがいが、性格同様、エエ加減。
だから、今度も、「来たらアカンけど、元気にしているご挨拶」でとにかく、ポストインします。
実際のところ、出品作を点検して、冷や汗もたびたび。手直しの最中です。
前回、出品作品のギャラリーにまとめるつもりでしたし、希望してくださった遠くの方もありましたが、展が終わると、がちゃがちゃになってしまって、それと、疲れが相まって、 不可能でした。出品前に、未発表のものをぼちぼちＵＰできるかなぁと考えています。
いよいよ、弁解じみて来ました。

まぁ、うじうじしている間に、作品展を迎えることになるでしょう。

朝のコーヒータイムに一枚。認知症マフの飾りつけ。症状のある方への、祈りのような感じです。
姉、もはや、昔話で懐かしがって笑いあうのももう不可能ですが、せめて、苦しむことなく、毎日、無垢な朗らかさがあればなぁと祈ります。

　ひとつ歯車が狂うと、なかなか、次の駒に進めません。
　くらしだいすき展〜3〜　の案内状がまだ、未完。そのうちそのうちで日が暮れる。

　まぁ、のんびりゆきましょう、あとは、会場「ももとせ」まかせだし。
　案内状はでき次第にして、気になっているＨＰの更新。

６月、もう一年の半分ですか。コレもなんだか、バタついた半年。
次々押し寄せる出来事に、すっきりとした解決もできず、やがて、「まぁいいか」の処理の仕方で許してしまっているのは、歳なのか意欲が失せたのか。
誰かのブログに、「去年とおんなじことが出来ると思うな」とあった。まったく。

　認知症マフ３５枚。これはなかなか嵌る。
このマフの効果のほどは、まだ、疑っているところがあっても、いいと言われるものならとはじめた３０�p×１８�pの筒っぽ。
家中のハギレ集めて、いつになく派手な色の仕事。
実際、派手な方がいいと思う。晩年の母の身の回り、今、姉の部屋や着るもの見ても、身の回りになにか華やかなものが欲しいと思うし、 わたしは、しょっちゅう「どこいった？」だし。
ワカランままにやるので、素材も、タオル、ウール、化繊、合成皮革、木綿、麻、毛糸などで。作っている中で、マフの必要条件、いい条件、避けなければいけない条件 を探しながら。
　誰かの病んだこころをおだやかにしてくれると思うと、コツコツ仕事に、張りが出るし、うしろめたさがない。作り手もまず、楽しい。そして、こころが穏やかになって いつになく、丁寧に丁寧にとなる。
１枚１枚に思いついた飾りをつけてゆくのがこれからの仕事、飾りのないものは、くらしだいすき展のワークショップで、作ってもらおう。今度の作品展で、 このマフの効果を探ること、作り手の輪を広げることをひとつのテーマにしているし。

　首相の息子も議長の息子も、歌舞伎役者の息子も、難儀ですなぁ。
ええオッサンの事件に親が登場するのもどうかと思うけど、なんで、こんなにバタついた世の中なんだろ。 許せないのは首相の親子、国民にゴリ押しで秘書官登用のあと、この体たらくの数々。

あーぁ　せっせと、マフ作ろ。

　　うなぎとたけのこ

すったもんだの挙句、シーズン終わりのたけのこ、（今は、淡竹だけど）３０本。
山家に住むゆきちゃんが、うなぎを買いに来るという。うちの近くの有名な川魚店。
３時の焼き始めから、人が並ぶほど。
「高くなってるよぅ」と言い、ついでに道の駅で、たけのこをどさっと買ってきてと頼んだ。
「ワタシにしたら、うなぎの高さより、たけのこにお金かける方が、何ぼ高いか」と、ゆきちゃんは買うのを渋る。
「だって、もう来年は食べられないかもしれんから、年寄り大切にしたら、いい事あるって」。
「そこまで言われると　はい　としか言えんわなぁ」と渋々買ってくれた。山家あたりで、３０本のたけのこ買うのは、かなり恥ずかしくて、「頼まれたんです　たのまれたんです」 と連呼して、たけのこを積んだカートを押したとおかんむり。「歳を売るな」とのたまう。
だって他に売るもの無いしねー。
淡竹の灰汁の強いまま味噌汁にして、たけのこご飯にして、たけのこちらし寿司にして、あとは１年分の塩昆布用。
庭の蕗、ついでに摘んだ山椒の実、まる２日台所立ちっぱなしで、１年分の塩昆布材料が出来た。
冷凍保存して、茎わかめで、辛くない塩昆布を作る。山椒も鋭い辛味を抑えるため、熱湯で湯通し。その方がたくさん食べられるし。
大地の恵みを頂いて、食欲が落ちないところは、まぁ、わたしの「売り」だな。

　とりいそぎ、くらしだいすき展　日程変更のお知らせ

　図書館のロビーで電話を受けた。
「ここで、ハッピーバースディ　唄っていいか？」　遠くに住む友人。
「ええけどなぁ、お宅は家の中、ココは図書館のロビー、突然、ワタシがここでケラケラ笑いだしたら、可笑しいでしょ。」とおことわりした。
ついでに彼女、認知症マフが欲しいと。
編み物の達人、毛糸で作る気かなと思ったけど、一瞬、いや、自分で使う必要かなと不安になった。
　帰ったらメールが来ていた。今夜はうちで、黒さんのお誕生日のお祝いするから。って、２００�q離れたところでは、ご馳走の匂いもしない。きっと、わたしの誕生日、 御馳走のイイ出汁になってるんだ。チェッ　つまらん。
　ネコ寺　萩市の雲林寺からお祝いのお札が来ていた。
さてじゃ、縁のない雲林寺が、このバァサンにお祝いしてくださるはずがない。
住所と名前、誕生日を知ってる友人はたくさん居る。ネコ好きだというのもたいがい言ってある。旅行の好きな友人も思い出した。
消去法で消して行く。お札の手配をしてくれたのは？
最後に決定的な条件にしたのは、この中でもマメなお方。
見つかった。小学校以来の同級生。リタイア後、好きなことごそごそしている御仁。誕生日のたんびに、趣向を凝らしたプレゼントをしてくれる。今年の宝物。
いかにも都会からという繊細な感じの少年だったから、ちょっと田舎育ちにはとっつきにくかったんだけど、交流が復活したのは、６０歳を超えてから。
　８２歳の一年を歩き始めた。今更、誕生日がメデタイとも思わない。
待てよ、やっぱりメデタイ、ありがたい。
経年劣化の進む中、たとえ不完全でも、まぁ、ご飯が美味しくて、好きなことしての毎日が送れるのは、これはメデタイ。
大切な日々ととして、これからを丁寧に生きようと覚悟をする日としよう。コレがメデタイということだ。

　「医者よりも説明上手い待合室」という川柳が有ったのを思い出した。
血圧は朝が高いだけで、落ち着いてきたけれど、安定するまで、こまめに医者通い。「降圧剤、まだ、止められないか」と薬局の前で悩んでいたら、
「あのねー結構なことよ、わたしなんか、５０代から飲んでる。」「いちばん微量のお薬で済んでるなんて、うらやましいわよ。」
「１３０越えたらなんてコマーシャルは、脅かし、わしら、２００越える日が続くけど、薬のんでりゃ平気。」果ては「高いと思ったら、下がるまで、計る」と。
いつの間にか、血圧の高さ自慢の体。
ウソかホンマか、正しいか間違ってるか、苦笑しているうちに、先生の診断より安心ができて、落ち着いたのは確か。

今日は、膳所神社のおまつり。拝殿に２基の神輿。御神木のおがたまの木の木洩れ日で光る。
ひとの朗らかな出入りがあって、３年ぶりのおまつり。
コレが済んだら、わたしのＧＷ。
ＧＷの仕事は、認知症マフを２０枚作る。作りたい人、「ボク最近怪しいから」と自分用をと言う人など希望が多い。
なんとか、立体的なものを飾りたくて、オーナメント作り。
今、自治体によっては、救急車に常備しているところもある。全国的に認知症マフを作るグループも増えているので、とりあえず、試作、見本用。
連休明けのお披露目できたらいいな。いそがにゃ。

　　　お知らせ

春なのに。
すいかが熟しすぎて、切ると実が割れていることがある。海の奥深くの活断層みたい。これを、「タナ落ち」という。
脳天でガタンと音がしたような気がして目が覚めた。脳みそに空洞が出来たような、表現すればこの「タナ落ち」みたいだと思った。
やがて、天井がぐるぐる回る。地震？　吐き気もする。めまいもする。ナニこれ？
対処の方法が解からず、久しぶりにいっぺん血圧計ってみよう。
よっ、２００を超えた。ナニこれ！こわっ！
３月初めのまだ寒い朝方。
明けるのを待って医者へ。お医者さんでは、「ちょっと高いかなぁ」のレベルだった。
別に大した症状もなく、「暖かくしてね」だけ。禁止事項も特になく、貰ったのはめまいのとんぷくだけ。
ともかく、おとなしく寝るしかないか。

天井見ながら、そういうことだったのね。素人が、我流で納得するのは正しくないし、ひと様に言うのは怖いことだと思っているけど、
一昨年の暮れと去年の暮れ、理由も解からずのまま転んだ。多分、多分、コレだった。いずれも寒い朝方だった。
夜、また２００越え。再度医者へ。「降圧剤飲んでみるか」。で、しばらく、降圧剤のお世話になる。
ネットは怖い。大人しくしていればいいものを、いろいろ調べたくなる。
益々、怖くなってきた。
お骨袋も作った、保険も整理した。押入れのもののありかを図示して貼った。懸案事項もひとつづつ片付けた。
いよいよ８２歳。これからは好きなことして暮らせると喜んでいた矢先。
ただいま、１６０〜１２０を推移。めまいも無くなった。
かっての同僚が言う。「職場の健康診断であなたいつも、どうしたら、血圧が三桁になるか悩んでいたのに。」
８０越えたら、越えたなりの魔物が台頭する。
降圧剤って、一生飲み続けるわけですか、薬害を考えるとそれも怖い。母はずっと飲んでいた。
「そんなことないよ。止めるとまた上がるから飲むだけで。」
正答なんだろうけど、センセイにうまく丸め込まれた感じで、ちょっと笑える余裕もできた。

　　もう一品のたのしみが、、

メーンのメニュゥは決めやすい。お肉を焼いたり、お魚焼いたり、揚げ物にしたり、煮物にしたり。野菜もできた。汁ものから、湯気が上る。
大概は、コレで、「美味そう」だとか、「コレ好き」だとかになるんだけど、メーンドカンでは、食卓が成立しないわけで。
にぎやかしに、あるいは箸休めにの、そんなささやかな一品が、組み合わせの妙をだし、またメーンを格上げする。まさしく、画竜点睛の存在。
そんな小鉢や汁物を考えるのが好き。その日の気温や体調に合わせて、大抵は、常備食や食材の残りものの整理になるのもまた快感。それに、お酒の肴は、この小鉢の力。
どうも、このケチなバァサン、着物のリメイクにしても、食材にしても、その意義と値打ちを断捨離の進捗状況でとらえているのが、可笑しいけど。
考えたら好き嫌いが激しい自分にとって、この小鉢で生きてきたような気もする。
さてじゃ、血圧のおかげで、この、おおむねピリッとした小鉢が単におかずに成り下がった。
いわゆる、減塩。
料理屋で育った娘婿が、うちではじめて食事したとき放った言葉が「辛口ですか？」だった。
３人の友人と組んで取り寄せていた新潟のイカ塩辛も、いつの間にか、我が家だけになってしまった。理由は「血圧が、、」だった。
いよいよワタシも。
濃い出汁を作る。いわゆる、万能だし。お醤油の塩分を薄めるため。今のところ減塩醤油を買う気持ちはない。
この万能だしで、納豆も和え物も使う。塩鮭の甘口なんて、イヤだしなぁ。
「赤みそ溶くのわすれたんかぁ？」「ボク、きゅうりのお漬物、もうちょっと、塩辛い方が、、」と息子氏。
うっせい！　おもしろくもない、忘れたふりして悩んでるのはこっちなんだ。

おっ　春！　空の色がやわらかい。陽射しが輝いて、洗濯物が午後には乾く力。
一陣の風は、時折肌に刺すが、冬の名残りを残しながら、やがて渡り鳥と一緒に北帰する。
２月は一年の中では地味な月だけど、なかなか忙しかった。心残りの法事をひとつ済ませ、帳面をひとつ消した。次に４月の母の法事の段取りをして。
お孫ちゃんの就職、ひとり住まいに備えて、わたしの出来ること、いろいろ思いめぐらして、わたしの作ったものを何でも貰ってくれるから、 若い人向きのクッションにしようか。
うれしい安心の気持ちに、さびしいなぁという気持ちも少なくない。
どどのつまりは本日からの水道工事、検針の方が水漏れを教えてくださった。どうもパッキンのゆるみ程度ではなかったらしくて。
早朝から掘り返された黒々とした土の匂い。

ココで頓挫。日常と違う日々の連続は、年寄りにはひょろっとします。

更新が遅くなった。もう３月も４日。
掘り返された土から、みどりの草の芽がいっせい出てるの。たった、３日でよ。もちろん、土の中で、スタンバイはしていたんだろうけど。
恋の季節のまだ終わりきらないらしいネコも３匹、やわらかい土がたのしいらしい。
春へ一直線
で、その３日、何してたんだろって。ひとつ済ませ、ひとつ済ませしてそのたんびにひょろっとして。ハイ　仕切り直し。

　　　ざぶとん考　法事考　生け花考
生け花教室で、若い生徒さんが「コレ　何するもんですか？」と尋ねた。コレとは、教室に用意された座布団。
生け花と座布団って、けっこうマッチするものなのに。座布団が無いあるいは不要なご家庭が増えているのね。
その生け花だって、毎月送られてくる流儀の雑誌の生け花写真に、「バランス悪いなぁ」と思うことが多い。
形から入った者には、「こういう風には活けられないな。」と思ってしまう。
絵画でも映画でも音楽でも、新しい波が台頭して、やがて席巻する。そして、それが普通になる。漢字熟語の多い歌詞が気にならなくなった。
人の出入りが多いからと、座布団を縫ってる最中の話題。
ミシンのお稽古をしているじっちゃんが、「座布団くらい、貸すのに」とご好意。「ここら古い街、どこの家にも、布団や座布団、大きな鍋釜など、どうしょうもないものが いっぱいあるんだから、町内でレンタルしたらいい。」と追い打ち。
なるほど、それも、ふれあい事業になるかも。
手を付けた手前、せっせと座布団を縫う。
更に、追い打ち。「今どき法事を家でやるかなぁ」って。
いや、ホテルでとは思ったんだけど、故人も家が好きだったし、わたしの最後の仕事だし。
「第一、法事に集まる人が、もうみんな歳だし、集まるのは無理」だと、じっちゃん。
法事のいろいろの段取りに悩んでいる時の話題。
「家にあつまって、座布団並べる機会なんて、もうない。」とまた座布団に戻る。座布団のわた埃が舞い上がってる最中にだよ。
大体、久しぶりの法事、いろいろ忘れてしまっていることが多い。ローソクは赤だったような気がする。
お寺さんへの御法礼はいったいいくらが相場なんだ。祖飯料や御車代は別包みか、またまた、７年過ぎたら、のし袋は赤白でいいのよとのたまう御仁も居て。
大体、お寺さん関係は書いたものが無い。げなげなで伝わってきたものの得体の不思議としんどさ。
「おかぁさんの時はもう法事なんか（まったく、疲れると、「なんか、、」になる。）しなくていいからね。」と言うと、「そういうわけにはイカンでしょうが。」 と息子氏。
結局、このレベルで、続いてゆくんでしょうなぁ。
座布団も法事も生け花もついていけないから、ワタシはせっせと座布団を縫う。

娘のアンサンブル２枚。麻の葉の方は、既に１枚目の袢纏は５年前作って着潰した。
もう一枚の袢纏と、あとは、パッチワークで継ぎ足し継ぎ足し常づかいの座布団に仕上げて、むりやり完食。ウール。
赤と黒はこれはかなりしっかりした絹。背丈のある娘によく似合った。
しばらくは客用座布団に使う。
アンサンブルだとまだ残る。
若けりゃねー、グレィのジャケットに合うベストにしたいんだけど。マフラーも採れるし。

身も心も若けりゃねー。新しい波に乗る意欲が湧くだろうに。

　　春　の　香　り

歯医者に３回。吸盤力が弱くなって、ガタが来た。入れ歯４本の微調整。食べるのがラクになった。ごはんが美味しい。
感謝を伝えたら、「歯医者冥利に尽きます。」とセンセイを、よろこばせてしまった。
さぁ来い！春を食べる。料理が趣味というより、ごはんの用意が好きだから、食卓に早春を並べるのがうれしい。
早々にふきのとう味噌を頂いた。ふき味噌名人の作。ふきのとうは新潟産。いずれご自宅の庭に出るでしょうに、スーパーで見つければ名人となると、腕が鳴るんでしょうね。
ワタシもワタシで、忘れられると困るので、去年頂いたときの器をわざわざこの晩冬まで確保して、そろそろの頃に、丁重にお返しする狡猾さ。
これを食べにゃ春が来ん。
卓上で、湯豆腐、あるいはかつらむきした大根をしゃぶしゃぶして、たっぷりのふきのとう味噌の薬味。 湯鍋には燗徳利も。だんだんおやじ風になってきた。
新じゃが。ピンポン玉くらいのカワイイ新じゃが、佐賀県産。素揚げしてウインナー　春野菜とカレー煮。
母は揚げたあと甘辛い醤油味に転がしていた。ホントはこの方が美味しいと思うんだけど、これでは一品になりにくいし。
チーズと一緒に焼いてみた。じゃがいも薄切りそのまま。フライパンに広げたチーズで固めて、ケチャップ。
新入りは、茎わかめ。はじめて使う素材。塩分を抜いてゆがいておろしぽん酢で和えた。 わかめはわりと消費期限が早いから、この塩蔵品で代用できるかも。
あとはびっくりするほど多量の針しょうがときんぴらに、辛くない塩昆布も。
海の中で、しっかりと軸にして揺らめいていると思うと、うれしい、愛しい。
歯触りを楽しめる歯に調整してよかった。

　これは認知症マフの試作。飾りのついたものは、絵本作家さんの作品。
認知症マフを知ったのは暮れ。外国、特にイギリスなどで認知症ケアの施設で使われている。
筒状のものに、両手を入れる。患者に安心感を与え行動が落ち着いてくる効能があるらしい。
最近、日本で「ほっこりマフ」とか「なごみマフ」とも呼ばれ、作り手グループが増えて来ている。
わたしの中では、いまいち、効能の不思議があるのだが、いいと言われるものならと作りだした。
検索すると、毛糸で編んだものが多い。
うーん、肌触りはやさしいとしても。洗濯は？
布で作ってみよう。タオルでもいいかも、飾りのボタンをこんだけ付けるのはこわいなぁ、何かの拍子にお口に入ってしまったら。
試行錯誤の１月の針仕事。
認知症の効能の前に、作るのが楽しい。
針仕事作品を作るとき、いっちょまえ芸術性や統一感を求めて、しんどさが付いて回るのだが、多分、これは、ごちゃごちゃとおもしろいものを並べた方がいい。
何が琴線に触れるかも未知だし。
とりあえず、姉でお試し。姉とお揃いで作ったワンピースのハギレも使ってみよう。
大量生産主義だから、作りだしたら、止まらないんだけど、しかし、コレねー　誰かれなくプレゼントできるものでもないし。やがてお世話になる施設に贈ろう。
ハイ　果ては自分用になりますわ。

　　　残りものの福

コロナ以来、常に買い物難民の不安と日に日に値上がりの食材に恐怖が有ったから、お正月にたっぷり買い込んだ。
久しぶりのにぎやかなお正月、量の目安を忘れていたこともある。
１月は残りものの始末。工夫する楽しみを与えてくれた。家仕事はコレだから、おもしろい。

　　

　うちの定番、萎びかけた柚子、お鏡さんの上にのっていたもの。葉付きの小さなみかんが無かったから、庭の柚子で代用。
ごはんに柚子を絞って、ミツバをトッピングでチン。食べる前にゆず皮、ぽちっと醤油。ご機嫌。庭のミツバも柚子ももうおしまい。

　コレさえあれば、正月疲れが一掃できるし、やっと普通の日を取り戻した感じ。こかぶの糠漬け。 これは生協。１個を半割にして、切れ目を粗いのと細かいのに入れる。お昼は、細かい切れ目、夜は粗い切れ目が丁度漬かり加減。
　糠漬けがきっちり管理できる時は、気力充実の証拠。ちっぽい話だけど、家仕事の羅針盤。ＯＫ！

　新年　おめでとうございます　さぁ、元気に参りましょう。
元気がいちばん。暗いできごとばっかりで鬱々と過ごした去年を想うと、ことのほかそう思います。
元旦のお日和のなんと穏やかなこと。ありがたいですね。
おかげさまで、歳なりの健康で新年を迎えました。
気持ちの上では、歳以上の希望と夢があることは、うれしい限りです。

　ただいま、このＨＰ工事中。リメイクです。
２０年も経てばという想いと、なんとかもうちょっと、頻繁に更新できるようにしたいと、シンプル化を狙っています。
成功するか、触りたくってちゃがちゃがになるか、正月仕事にコツコツやってみます。
　本年もどうぞよろしくお願いします。
　以上、工事現場からのごあいさつです。

　去年の１月にも転んだことを書きました。一昨年の暮れの早朝の転倒でした。転倒の激しさの割には、打ち身だけで大きなけがはありませんでした。
原因不明、きっかけも不明と書きました。
　おんなじことが、暮れにまた起こりました。転倒。夜中トイレの行きと帰り、往復ピンタを喰らいました。
原因不明、きっかけ不明、逆に一昨年とおんなじと気づきました。
　なんでこうなるのよとぼーっと考えておりました。
脚も痛いし、本箱の角で打った左腕から出血。３週間たった今も、腕はしびれて、撫でるとビロードを触っている感じです。

　お医者さんに教えてもらったこと。睡眠中、血の巡りが悪くなっていることが大半の原因だけれど、転倒頻度が多くなったら、脳こうそくや、脳腫瘍の検査をすること。
寝る前にコップ一杯の水を飲むこと、まぁ、今はぬるいお湯。これからする行動を確認すること。
一日の終わりに飲むコップ１杯のお湯と、「ハイこれから、わたしは階段を上ります。トイレに行きます。」の事前行動確認を実行中。
　友人に教えてもらったこと。「わたしは、夜トイレに行く前に必ず、靴下を履きます。」「メガネを掛けている人が起きる前、枕元のメガネを探すのも効果的なんよ。」
みんなそれぞれ工夫をしているんだ。
いわゆる、脳からの伝達よりも、脳に自分のすることを教えるための時間稼ぎか。
わたしの予防のための新しい習慣は、この歳になって初めての進化、いいや、今まで身体に対して、横着をしていたわけか。
友達がつくづく言った。「あなたは、考える前に走っている人だから。」図星！

　正月早々、転んだ話ではカッコつかないけれど、これは忘備。
　友人の年賀状に「ワタシもあちこち不具合が。走りすぎたツケか？」とあった。
走る前に脳みそ支配して、転倒予防の幕開け。