山家住まいのゆきちゃんからの宅急便は、秋　山盛り。
栗があって、特産のかんぴょうがあって、自家製の梅酒に、焼酎をたっぷり吸った梅の実も。
今年最後の下田茄子、お手間ものの紫蘇の実。
アケビがあった。一輪添えられたフジバカマ。湿らせた紙で根元が包まれ、まだ元気。ほわーっと、甘い香り。
ゆきちゃんの心遣い、机を並べて仕事していた５０年前とちっともかわってないなぁ。
籠っていても、申し訳ないほどの秋。

　咳き込みに躊躇しながら、喘ぎ喘ぎ細道を通る。開けたのはひだが波打つ壁。ピンク色。
ひだを一枚一枚えぐるように進んでゆく。
十二指腸入口に到達。底知れぬ火口のような大腸への入り口。
１０月初め、胃カメラ検査。
例年は鼻腔からだけど、コロナの危険で今年は口から。
ディスプレイに写るワタシの食道から胃。
ココが、食べたものを細かく砕き、栄養と滓を取捨選択準備の蠕動運動。
ミキサーを内蔵しているわけじゃなし、このひだの筋肉が粉砕してくれている。健気なことよ。
だから、よく噛んでを痛切に思う。この軟らかで力強い筋肉をフォロゥしなくちゃ。
結果はまだだけど、クリアは確実の安心が出来た。
まだこの歳で検査するんですかい？であったし、検査のために食事を抜く惜しさもあって。
しかし、こう考えられるのは余裕だわねー。

近所の爺ちゃんにミシン指導。指導って言ったって、ワタシの知ってる限りの事を伝えるだけ。
器用な方だから、慣れさえすればの事なんだけど、いかんせん、身体も手もデカすぎで、大人がおもちゃの卓上ピアノに向かう感じ。
さすが元医者、糸通しなど細かいところはすべてピンセットを使って作業。
問題は頭と手とぺタルを踏む足との連携、コレも慣れ。
１回目は、布に線を描いて、線の上を縫う。「ミシンっておもしろい！」が御帰宅されて奥さんへの報告だったそうだ。
２回目は、ミシン本来の仕事、布をあわせて縫う。「家でやたら縫うこと」を宿題にしたら、「できるかなぁ」。
さっそく、かかられたのが、自分の背丈に合うミシン机作りからだったそうだ。趣味木工、そっちから入られるか。
お尻を叩くことにする。
「もうすぐ、クリスマス、お孫さんたちにカバンやマスクのプレゼント作りましょうよ。」
「ピンチの時は電話ください、２４時間体制で駆けつけます。」
スマホにワタシの電話番号を入れて。「黒〇ミシン店」と打ち込まれていた。
ヤル気だな。ヤリましょう。

ここまでははなまる。明るい秋の日々だった。
はなまるの花弁がしおれてきたのは、２５日。
背中　右肩甲骨の下がぐにゅぅと痛い。
チンしたタオルで温湿布で過ごした。
翌日、背中から腕、痛いのかしびれるのか、言うことを聞かん。息子氏のあんまでも効かず。
週明けに整形外科。
寒くなって血の巡りが悪くなると、腰に来たり、肩に来るんだそうだ。
鍼と身体を温める漢方薬。しかし、これでは、今の痛みにはすぐには効かん。
起きている時は温湿布。寝るときは電気毛布にくるまって。
針仕事、パソコン、雑巾しぼり、野菜をとんとん、、、、みーんなアウト。
お土産にもらった千葉八街市の殻つきピーナッツ。皮もむけず、噛んだらひびいて。
過酷すぎる。

１０月のはなまるの日々は消えた。
でもなぁ、天井向いて考えた。
なんじゃかじゃ起こりますって、老いて生きている証拠。
それに、こころ当たりはある。布団作り。せっかくの打ち直した綿があるんだからと、夏蒲団２枚と毛布代わりの肌掛け２枚。
年寄り向けに、せいぜい綿を薄くしての立ったり座ったりの作業。
実際、無理だとこころ引けていたから、これは医者には言われへん。

この日刊も中途半端。書きためておいたのを、ほぼそのまま。
レイアウトが変だけど、そのままＧＯ！ まぁ、治ったら、秋の洋服の写真も上げられるし。
頭まで血の巡りが悪くなってきた。