なんですか、今日のお天気。夏の終わりのあがきか、最後のオールスターオンパレードか。
おまけに暑い。
燃え尽きよ、８月。新しい季節が、塗り替えてくれるから。

重い８月が終わる。なんともしんどかった。
次元の違うような暑さに参って、思わしくない体調に癇癪起こして。

だからといって落ち込んでいるわけではない。
暑さは久しぶりの首筋にあせもで反応し、ぐずぐず辛気臭い日々は、新しい我が家の体制を生んでくれた。
お盆の行事も、床磨きからもてなし計画まで、息子氏の采配の元で滞りなく済み、

「触るな、近づくな、うどんこ病の薬撒いたから」とワタシのきゅうりまで息子氏の支配下に。
冷蔵庫に貼られたきゅうり用のカレンダーに水遣り、葉整理、ハイポネクス、追肥などの項目があって、日ごと〇が付けられている。
「こんな世話のかかるヤツ、百姓さんにはホンマ頭下がるわ」とのたもうた。
収穫欄もあって、そう簡単に、今夜のメニューに使おうと思いつきで庭から採ってくるというわけにはいかなくなりそう。
ならばワタシは、レタスを。今日種を蒔く。向こうを張って、レタスカレンダーでも作りますか。

しょぼい月もあっぱれな月もあって、
あっそうか、しょぼい月があるから、あっぱれな月を目指せるのであって、コレ、正常。
さっそく９月は、あっぱれ、快適を目指す。
あっぱれ材料が目白押し、コレ、シアワセ。

重かった８月に感謝して閉じよう。
繰り返し繰り返し、夢を描けるバァサン、しかし、秋風に浮かれ過ぎれば、コレ、異常。

落ち着いて、地道に。
喉の不快感は解消せず、経過観察の身。

きゅうりの先っぽが庇まで届いて、病葉を空いてやったら、産毛を光らせた小指ほどのきゅうりが、いっちょまえの顔して。
花が咲いて、虫達がせっせと受粉して、ガクの部分が膨らんできて実がなると思っていたヒストリー。
ちょっとワタシ間違っていたような気がする。
花より先に、ガクの部分が長がぁくなって、「ココが実になります」と宣言してから、花が咲くような感じにみえる。
これも間違いかもしれないけど、小さな命の観察はなかなか興をそそられる。
あとは皮のやわらかい、切れば甘露がにじみ出るようなきゅうりの収穫を期待しているんだけど、土地も陽当たりもいい条件でないから、ゴメンな。

隣のみつばの小さなコンテナがわーっと若葉で盛り上がってきたから、もはや、とどまらぬ。
サニーレタスの種蒔きがしたいと、土を買いに。
バァサンまた勝手に忙しさ見つける破目に。守りたいものがまた増えた。
みー子さんのようにすばしっこく動かないから、テコには合うか。

嵌り始めは、何でもがそこに直通して、生ごみをさらに選別。
コーヒー滓ＯＫ、ただし、ペーパーははがす、卵の殻ＯＫ、 野菜のくずは歓迎で、きゅうり様、レタス様　の栄養剤になる。

先日使った型紙でせっせと簡単洋裁。襟元を変えてみたり、丈を変えてみたり。
相手にしているのは、ニット地。ニットのハギレを生み出すために。
これで、うふふちゃんを作る、まだ少し残っている洗濯ピンチでネコピンチを作る。
プレゼントの段取り。
９月に入ったら、あらかたの趣意書を作って、呼びかけることにする。

飯舘村の人が作られたひまわり畑が今盛りと、地元の知人のニュース。
花が飯舘の方に向かって咲いていると。
飯舘への切ない望郷は、日本人すべての望郷。あだやおろそかに、感傷だけで終わらせたくない。

やっぱ、忙しがってみよ。楽しみはそこから生まれる。

あくち（口角炎）が痛い。
医学的には、ビタミンが云々とあるけど、ワタシの場合は食べ過ぎ。
美味しくて美味しくての日が続くとこうなる。
ちょっと涼しくなるだけで、食欲盛ん。
季節のはしりの食材も感動で食欲を連れてくる。

「とれ秋」が母の口癖だった。
根っからの百姓でない母が苦労して家族の食糧を収穫できた喜びがはじけていたのだろう。
ワタシは食べる。口角炎なんてなんのその。
美味しいから食べる。沁みて痛くても食べる。美味しい季節。

口角炎　「あくち」のほかに、鳥の名前でなんとか言っていたような気がする。
カラスの足跡は、目尻だし、大群のカラスが襲っているし。

母の母、おばぁちゃんは、「あくち」にはかまどの槇が燃えるときににじみ出る汁がいいと、それが小さい時からの治療法だった。

「糖尿病が消滅した。」ネッ友さんのブログ。
彼は明日、喜寿を迎える。
喜寿もめでたいけど、糖尿病がワタシにはうれしいニュース。
切ったり貼ったりの病ではなく、じわじわと付きまとうイヤな病だと思って来た。

祖父は糖尿病で試薬検査のたびに真っ黒になる尿に癇癪立てていたし、
同僚はキャベツばっかりのお弁当だったし、
知り合いの料理人は、長年の経験で調理は出来たけれど、焼き色が糖尿病から来た目の弱りで見えにくくなっていた。
奥さんに「焼き色見てよ」と厨房で言われているのが、切なかった。

もちろん、食事制限と運動の努力の結果だろうけど、薬も不要になったと書かれている。
バンザイの気分。糖尿病って治るんだわ。
いい、喜寿のプレゼント　になりましたねー。

彼の方に向かって、祝杯。
なんでも肴になって、口角炎　なんてなんのその。

図書館で岩合光昭さんのネコの写真集。
ネコのかわいい写真は、いっぱいある。
写真集もカレンダーも刺繍の図案も児童書も。
岩合さんのネコはかわいいよりも生活者としてのネコが居る。
漁師さんのおこぼれをじっと待つネコや支配者然とした強い顔で地域をパトロールするネコが居る。
脚の痛いのを忘れて、重いアルバムを２冊借りるなんて、やっぱ秋ですねー。

図書館帰りの古い魚屋さんで小判型のしず。
受け口で、とぼけた顔でトロ箱からワタシを見る。
懐かしい魚。身離れがいいから、離乳食に使った記憶があるけど。
生のお魚を買う気になったのは、やっぱ秋ですねー。

急に秋がやってきた。
本はあるし、女子バレーは強豪イタリアに快勝、むしろ怪勝に近いし、今日も快適シアワセ日。

水を差したのは、保険屋サン。
しばしの小康を楽しみたかったのに、せっつきの電話。
経過観察状態では、また保険料にプラスアルファーがつく。
この身体に、そんなに資本を掛ける気はない。
保険で最高の治療を受けたところで、ひと月ふた月の期間の日常を離れたブランクの心の萎えの方が怖い。
ちょっと忙しいからと９月になるまで待ってもらって。

快適シアワセ日のうちに、プレゼント作戦の段取りを済ませておきたいし。
みんながみんな元気なわけがない。
しんどい人やさびしい人、悔しい思いの人の方が、陰では圧倒的に多い。
だったら、今、前を向けるシアワセ日を感じたら、優しいまなざしができるかもしれない。

やっぱ秋ですねー。
岩合さんの写真を見ていたら、息子氏、パソコンのネコ動画のＹｏｕＴｕｂｅの画面を出しておいてくれた。
「動くネコが居るよ」。
やっぱ秋ですねー。
秋は、きっと、やさしさも連れてくる。

　まっこと、秋の空。いい季節の到来。

昨日、日記を端折ったわけは、至福の時間を楽しみすぎたから。
地震で、あららぁもう明け方だと気が付いた。
月に一度の息子氏の夜勤。
きゅうりの細巻き作ってお夜食の準備おさおさ怠りなく、さぁ好きなだけ遊ぼう。

遊ぶことには、こと欠かん。
手芸に飽きたら、パソコン囲碁。日本のお相手がお休みになったら、海の向こうはもう朝。
イタリアのにぃちゃん相手に、ブラジルのねぇちゃん相手に。
どこの国にもヒマ人は居るもんだ。
「はよ寝ろ」の小言もなく、快適深夜。
番狂わせもありまして、地震のおかげで、息子氏ひょこっと帰宅。
「びっくりしますがな」「この時間に電燈がんがん点けて、オレの方がびっくりするがな」で、夜食を盗られて。

先日ガーゼのバスタオルで作った湯上り着。
なるほどお肌にやさしい。
だけど、この感触、むわーっとして、ワタシはもうちょっと硬い生地が好きだな　
で、型紙のあるうちに綿プリントであっぱっぱ。
残りでエプロンを作って。
水洗いして、ノーアイロンＯＫだったから。夏のアイロンかけは、せいぜい少なくしたい。
ふんわりした服は、キッチンでついついお腹の部分が濡れる。
多分近眼時代の習性で、流しにくっついて調理していたせい。
近視が治っても、この習性は変わらず。
而して、白いものは、このあたりがいちばん汚れる。エプロンで守ってやれ。

ほらカワイイ！
来年ワタシ７３だよ。カワイすぎる。
いや、それより先に、生きているかどうかが問題だ。

来年の夏、さわやかに朝が迎えられたらいいな。

曇っているうちに、畑作り。
きゅうりの根元を土寄せして、もみ殻を覆う。今や「おきゅうりサマ」。
引っこ抜いたおおばの空きに寒菊の苗。
サニーレタスのコンテナ作り。
きゅうりの実がなりみつばが芽吹くと励みになって。
蝉の声がしなくなったけど、蚊はこの曇天は絶好の出番らしくて、攻めてくる。

すてきなティッシュボックス入れが送られてきた。実用品にふさわしいシンプルな形。
「今年のプレゼント作戦に、コレを作ろうかな」と例年参加の知人から。

もはや心づもりをされているお仲間がいらっしゃるのに。
言いだしっぺの黒さん、呼びかけ文のまとめ　急がにゃ。

今日は寝て曜日に決定。
どこが悪いというわけではなく、単に寝ている方がラクだから。
世間は日曜日だし、雨だし洗濯するのもイヤだし、さしたる用事もないし、お金もないし。それに暑くもなく。
絶好の条件を弁解代わりに数え上げて。

午後雨が上がって、庭で種まき準備。
種を蒔くためには、土地を空けねば。
おおばを引っこ抜こう。穂先の塩漬けができるまでもうちょっと待ちたいんだけど。

雨降って地固まるというけれど、濡れてやわらかくなった土の方が引っこ抜くにはラクだろうし。
そうは簡単に抜けませぬ。大地に踏ん張って夏を耐えたんだもの。
やっと抜けたら尻もちついた。
怪我はなかったけど、跳ね返った土にまみれて。

バチです。朝からの怠惰にテキメンのバツ。
で、またヤンぺ。
こんな日は、半沢直樹も大島美幸も、興味沸かず、やっぱり寝の日。

しおしおと雨の朝です。コレはもう秋の雨、今朝の秋。
コンテナに蒔いたみつば、おっ、芽。細い二葉。
発芽率65％。蒔く時期も適温でなかったから、あきらめていたのに。アリガトサン。
もうワタシ絶対みつばは買わないから。

動くたんびに「よいしょ」「どっこいしょ」の掛け声がついて回って。
今は特に痛む脚をかばっているからだろうけど、だからといって言葉で自分を励ましている意識はないんだけどさ。
自分で可笑しがりながら、
ひょっとしたら、「よいしょ」だけじゃなくぶちぶちと無意識にひとり言　言ってるのかなぁと不安にもなってきた。

元気のない母親を見とがめて、「買い物行くでー」と息子氏。
野菜はＪＡファームで。
ずいき、さつまいものつる、まだ小さな小芋、果物は梨にイチジク。
秋色の陳列台。
そうめんかぼちゃ発見。コレ、近年なかなか無いのよ。
毎年３個買う。２個はコレの好きな友人にプレゼント。しかも、お誕生日の。
けったいなプレゼントだけど、胴体に祝文字をペイントすれば、かぼちゃも昇格。

みつばが出たばっかりに、園芸品売り場。
サニーレタスのタネを買い、野菜の褥にもみ殻を買う。
きゅうりの結実とみつばの発芽に喜んでしまって。
きっと、種から育てたから、この感動があるんだ。
またひとつ、アブナイ坂道登りかけ。

ちなみにこの「褥」　文字は違うが同じ音で「育」。育てるという意味がある。
「育親（しとねおや」」と里子を育てる意に使われる。
ベットの意味に近い「褥」と「育」。連想するのは「寝る子は育つ」。
日本語ってなかなかのしゃれ者。
もみ殻一袋、２５０円で広辞苑までたどり着く、
元気回復。
じじぐさい年寄り暮らしにも、面白いことは転がっているわけで、「どっこいしょ」暮らしも楽しめるさ。

「立てば芍薬座れば牡丹、、歩く姿は、、」
苦笑しているのはワタシ。若いときにゃと言いたいところだが、それも苦笑でスルー。
「立てば脚の付け根、座れば足の裏、、」が現実。とてもじゃないが「歩く姿、、」までは及びませんわ。
痛かった足の裏をかばいながら歩いていたら、脚の付け根が痛くなった。
この付け根の痛み「犬が走る」という表現を聞いたことがある。
よくこんだけ、故障しますな。買い替え時ですか。イヤ、廃棄でしょう。

退職者友の会の名簿が送られてきた。
つわものは、大正１０年生まれから載っているのに、同輩に欠けている人がある。
あの方、亡くなっていたんだ。

長年勤めた職場にひどう愛着があるわけでもなく、友の会の存在は、退職金を狙う保険屋さんの指しがねみたいな印象があるだけで。
多分、名前を連ねているだけで、今は組織から離れて自分の暮らしを取り戻し謳歌している人たちが大半だろうし。
各々方の芍薬もボタンも百合の花もはるかの話。

近頃、旅行会社の宣伝に「おひとりさまから申し込める」企画が出るようになった。
コレコレ。旅行は一人に限る。
お勤め時代、同僚と一緒の出張、しかもお泊りで２４時間一緒の出張に懲りたことがある。
仕事の８時間の付き合いに見せていた、芍薬も牡丹も２４時間持続は、誰だって大変で、
「あれーっ　この方こんなところがあったんだ」とはじめて見せるひととなりに、不快を感じたことがある。
お互いさまで、相手様だってそう思われることもあったに違いないけど。

自分のペースを大切にしながら、ピンチの時に添乗員さんに守られる、このおひとり様企画、ワタシらの年令にぴったりだと惚れたのだが、「犬が走って、、」てはねー。

夕立で、涼しい。朝やかんいっぱい沸かす麦茶もさ すが、減りが遅い。
ちまちまとキッチン。
夏のおちらしにしましょう。おおばがもう硬いからみょうが。
儲けものは油揚げと大根の煮物。
週一で買う、大根も油揚げも、使い切れずにもったいないことになる。これの繰り返しでは、アカン。
短冊に切った大根をゆで、一度水を捨てて大根臭さを取る。あとは、かつおを効かせたお出汁で煮るだけ。
大根もへなへなにならないうちにさっと煮。
湯気の立つ小鉢に七味を振って。目先が変わって、母の味。

涼しい雨の朝。
更新が遅くなった。息子氏が休みで、ついつい二度寝。（２４日　朝　記）
図書館に１週間延長願いして、今日も家籠り

　二重ガーゼのバスタオル３枚で湯上り着　完成。
身頃は前後ともバスタオル幅と丈そのまま。残りの一枚で袖。
ゴム通しのバイアスには採れないけれど、そこがタオルのいいところ。
上手に添ってくれる。
よくある簡単な形だけど、せいぜいエリ開きを小さくした。
金魚が飼えそうな鎖骨の水たまりの水分を取ってほしい。
大体、夏中このエリ開きの大きさが悩みだったからね。
ついつい袋を提げた腕を鎖骨を吊革代わりにしていた。

イチローの４０００本と藤　圭子。
きっと、人知れずの努力でせっかく夢を開かせたのに。
結末の明暗。
自分持ちの責任の重さ。

飛びついているマスコミにもっと突っ込んでほしいものがある。
地球規模の日本の恥、フクシマ原発汚染水の垂れ流し。
このごろ、ひたすらプレゼント作戦を考えているから。
庶民にできることは、忘れたり風化させないことだ。
忘れた分だけ、恥がほくそ笑む。
ここにも、自分持ちの責任の重さ。

くたばらないでいましょう。
悔しさの積み上げが、４０００本の結果になり、悔しさの忘却が無責任になり。

自分の視線、下を向いてないか、確認して確認して、
生きることはそういうことだ。

わっ！

小指ほどのきゅうりを見つけたのは夕方。
雨が来そう　と空模様を見上げながら、朽ちた葉っぱを切り取っていたとき。
それからがイケマセン。
気になって気になって。
あんまり見続けると、きゅうりのヤツ、恥ずかしがって大きくならないか　と少しは遠慮しいしい。
やっぱり気になって。

コレは夜中のきゅうり。
やっぱ写真だわと起きだして。蚊の襲来と夜露に濡れながら。
百姓の出なのに、しょっちゅう畑を見て育ったのに、恥ずかしながら、涙がでるほどうれしい。

納屋で見つけたきゅうりのタネ。
７月初めに戯れに蒔いて、そこに乗ってきた息子氏が庭先に畝を作り、廂からネットをを吊るして。
初期投資がかなりのきゅうり。

しみじみと、命の誕生に感動。
深夜のベットで天井向いて「ワタシにもこんな力が生き甲斐が」と言葉がついて出るあたり、
メデタイ　バァサン。

力があるのは、きゅうりの生命力なんだけどね。
いっちょまえ、トゲつけて、粉噴いて。

暑さ、がんばってますなー。
例年なら、お盆過ぎの涼風に目を細める頃なのに。
きゅうりの水遣り、こりゃ一日朝と夕方の２回ではアカンのちゃうかなぁ。
だけど、お昼間は煮え湯撒きになりそうだし。
なんせ、庭先の浅くて硬い土では、地球の水分も吸い上げられにくいだろうし。
生まれたところの運命じゃ。甘受して耐えよ。

近所のお百姓さんが、雨不足にもうあきらめました　と。
ついでにうちのきゅうりを見て、過保護だと笑う。
蔓がうまくネットに絡むように、セロテープで留めていた。
「勝手に伝っていきますよ。」
螺旋に巻いた薄緑の蔓、いつの間にネットを探りだすんだろ。
夜中、丑三つ時に「こっち、こっちだよ」と励ましあっているんだろ。
言葉もないのに、人間様より相当レベルの高い不思議の世界。

午後、電話が２件。打ち合わせたように昔の生徒さんから。
お盆で家に閉じ込められていた繁忙から、やっと解放されたらしい。
そろそろ、世間が動き出した感じ。

終日お座り仕事。丸くカットしたタオルでヨーヨーつくり。
まだ、どんな形にまとめあがるか未定。
ソコが危なっかしいワタシの仕事。

実は足の裏が痛いから、歩くのが大儀。
指の付け根からつちふまずの間の丘陵地帯（部所の名前が解からないけど、こんなイメージ）　踏みしめると痛い。
正座で時々お尻の骨でモミモミ。
やっぱ、お盆のみぎり、動く量が多かったんだ。
さして、重い体支えている足でもないのに。

特記事項がない日がある、あるいはよくある年寄りのひっそり暮らし。
これでいいのよ。満足なのよ。

部屋が広くなった。冷蔵庫が空き空きになった。
お花はひっそりと秋海棠の一輪挿し。
お盆の名残のしまつをして、ほっ！
息子氏がいみじくも言った。「ふつう飯がいい！」

ひとつの行事の終わりは、寂寥を伴って、それでも老体には、やれやれの安堵。
みんなの健康確認もできたし、不調のワタシには「原因が解かっただけでも、よかったよ」と励ましてくれた。
いいお盆だったわ　と思えるシアワセが次の力になる。
ひとりのお三時は、みんなで出かけた果樹園の梅茶と棚落ちした黄色いマクワ。
ここにもお盆の名残り。

頭の中を駆け廻るのは、次の希望。
今年もやっぱりプレゼント作戦をやりたい。

一番のポイントは、忘れないでいたい。
理不尽な原発被害を受けられた方への申し訳なさと、安住の地の定まらない中でも、次の暮らしを模索されている被災者たちの活動への感謝。
バラエティに富んだ活動をされていることを知るたんびに、励まされているのはこっちだわと思う。

近所の奥さんが、「コレ、送れるかなぁ」としつけのかかった綿入れ袢纏３枚。
「今年はねー、指人形にしよう」　とサンプル写真を送ってくれた友人。
誰もの心に、火は消えていなかった。

もう少し煮詰めて、また呼びかけてみよう。
数は追わない。日常の中で「までぃ」気分になった時の楽しみごとにさせてもらおう。

出しっぱなしのアトリエのタオル類を片付けて　と。
不調なのは、相変わらずエアコン。
今日の暑さに、やけに室外機の音が高い。
今　がんばらにゃ　お前！

少しセンチメンタルになっているのは、親しくしてもらっていたブログの閉鎖通知。
昨日ははじめてのブログに出会い、今日は長いお付き合いのお別れ。
今迄何度か「やめるのはいつでもやめられるから」と言って来た。
結論は、自分で出すもの。
いいか、彼女だって、次のステップへの今の一区切りなんだ。
生きている限り、後退はないと、この頃考えられるようになったから、いいか。

　なーんもさ　　
みごとなタぺストリー。子供の遊びの情景を刺し子で描き出している。
どうしよう、エライモン見てしまったと鳥肌が立った。
朝一メールで友人が教えてくれたもの。
その友人だって、やっとお盆のお客様を、しかも第一陣を送り出して次を迎える隙間時間のやっとのメール。

鳥肌が立つ思いの理由は二つ。

単色の線で、ここまで具体的な遊びを描きだすのは、かなりの写生の腕と根気、根性。
目つきから服の皺の流れ具合、膝っ小僧まで、子供の表情がほとばしる。とほほっ！

もう一つの理由は、「まことに時宜を得た友人の情報」。
実は最後の刺繍作品に子供の群像を考えていた。
もっと、具体的に言えば、飯舘の美しい野山を駆け巡る飯舘の子供たちを刺し描くことだった。
そのために、細かい作業に耐える目の詰んだ麻生地を買い、子供のデッサンや村を彩る鳥や蝶、花の写真を集め貯めてきた。
ちと遠大過ぎる目標だなと怖気づいていたのだけれど。
このタぺを見て、やれないことはないかと　武者震いしそうな勢いで迫ってきた。

お盆にキリをつけてもらって、ワタシのこれからの普通の日に光が射した。　

次のメールは、治療の為長く入院している子供の慰問をもくろんでいる友人から。
舞台衣装の相談。
どうしたら、まとわりつく子供に危険がなく、すーっと楽しい世界に入り込める衣裳になるか。
介護服に必死になったことはあっても、コレは門外の課題。
一緒に考えさせてよ。

なーんもない日常に、光を当ててくれる友人たち。
家に居ながら世界が見える。
まことにネットの暮らし。
ただ今は受け身のシアワセの中。

　解かってもらえないだろうけど、母にお盆の報告に行って、ワタシのお盆終わり。
大文字の名残りを残したままのにぎやかな京都で、自分の中にさわやかに吹く風を感じていました。

今日の寝具の洗濯と後始末だけが、ワタシの出番で、お盆の最中は、子供たちの采配ですべて終わりました。

焼肉をどんなソースで食べるのが美味いか　といろんな市販の調味料にレモンまで用意した息子氏と、コレやアレやと騒いでいた家族のさんざめきが今も頭の中でにぎやかです。
えびもサザエも用意してくれていました。
「オカァさんが食べられるものもないと、みんなが気を使うから」。
もったいないと諌めるワタシに息子の説得でした。

いいお盆でした。
忙しないだけの今までのお盆とまったく違う印象で、ワタシにひとつの区切りをつけてくれ、そのまま、これからのステップのスタートをさせてくれました。

「最期まで現役で」と豪語の似合う元気なお年寄りが居ます。
いのちあるものの傲慢が少しイヤでした。
ワタシには現役と言えるほどの中身はありませんが
今日のさわやかさで、ワタシの理想とする「最期まで日常の延長で」行けそうな気がしているのです。

季節も後押しをしてくれます。
咲き急ぐ酔芙蓉は、例年のごとく盛りを終わると、八重咲きに変わって、高くなったなぁと気づいた空に誇らしげです。
庭先のにわか畑のきゅうりに花がつきました。
野菜の花は、なんてかわいいんでしょう。茄子だって、ジャガイモだって。
命を振り絞って実を実らせる大仕事が花たちに待っているのに、そしらぬ顔して可憐です。
デパ地下の野菜売り場に若いほうれん草のみどりが鮮やかでした。

ご無沙汰でした。
久しぶりにパソコンを開いて、コツコツの日再開が、うれしい一日でした。
日常の年寄り暮らしをこれからも綴っていけそうな気になっているのです。

屋根のひさしが日陰の線引きをしてくれるから、その区切り通りの日陰で草むしり。
おのずと朝の場所、夕方の場所が決まってくる。
真ん中の終日日照りの砂利のところは、根気よく茹で汁で除草してきたから、とうとう雑草の方が根負けしてくれた。

それにつけても、夕暮れが早くなったこと。
季節は暑さを引きづりながらも、ちゃんと巡る。
そうでなくっちゃ困るのよ。
ただでさえ発芽率の低いみつば、せっかく蒔いたのに、やっぱりこの暑さで発芽は無理みたい。

助けてほしい時に引っ張り込んでお願い事はしても、ひどう信仰心があるわけでもないのに、盆正月の祀りごとが好きなのは、 キリが付けられること。
張り切って遠くに住む家族や違う星のあの人に、元気報告がしたい。
そのために、不思議に思うほど、むかしながらの準備に精出して。
今日も今日とて、仏壇の花をお供えしていたら、ろうそく立てが転がり落ちた。
足の中指を直撃して、あわや骨折かとヒヤリ。
年年歳歳やることは同じでも、動きはとろくなっていますなぁ。

「お盆玉」と言うのが「お年玉」と対してあるんだそうだ。ポチ袋におこずかいを入れて。
別にあってもなくてもバァサンがお孫ちゃんにできることは、それくらいしかないのよ。

そして、自分のためには、新しい季節に希望を積み込むキリでもあるの。
キリをつけたら新生ババァになれるような気がして。
このあたりがメデタイバァサンじゃ。
おかげで今年も元気にお盆が迎えられます。

１６日まで、日刊はお休みします。
精一杯お盆やります。
帰郷の娘がかえって苦笑しそうだけど。
あの子、昔通りに呑気そうな顔して、そのくせ決まってこういう時には、ワタシの母親やってのけるタイプだから。

お掃除だけでも済ませようとアトリエのクーラー点けたら、あらっ、室外機、今日はお静か。
なんでじゃ。
思うにここ２日、ひどい雨がなかった。
室外機が水浸しにならなかったせいかなと思うことにして、涼しい中でお掃除。
お盆には全館冷房でお孫ちゃんたちを迎えたいから、ありがたいけど、明日の身はワカラン。

喉の守り神、腫瘍のお地蔵さん、今日は不機嫌。
水を飲んでも、スムーズに流れん。
なんでじゃ。

器械も人間も、こりゃ諸行無常の世界ですな。
まぁ、そう思うことにしたら、まぁるく納まる。
沙羅双樹と続かないところが、下司の世界。

５００グラムのミンチでハンバーグを作る。
ハンバーグのいわれ通り、あるものちまちま刻み込んだから、ふんわりできた。
味がワカラン。
いつもは玉ねぎソースや、きのこソースで煮込むハンバーグがお好みだけど、今日はシンプルにそのまま食べてもらって、 息子氏にお味見をしてもらう。
「おいしいよ」でとりあえず娘宅のお土産の一品として合格らしいけど、気のない返事の分、気にいらん。

昨日、道の駅で見つけた大束のクレソンもちょこっと入れて。
クレソンは好きだけど、有ってもお上品な小さい束をデパ地下で見かける程度で、大雑把に束ねたクレソンに心も胃袋もぜいたく気分。
ゆでいかと皿に盛りつけて、ワタシはこっち。

クーラーのご機嫌なうちに、中途半端だったタオルのバスマットとガーゼのバスタオル三枚で湯上り着。

別荘は蝉しぐれの中。
さすがお盆、メモリアルパークの駐車場が満杯。
とりあえずの健康報告ができたことがうれしい。
道の駅でたっぷり野菜買い込んで、帳面ひとつ消してお盆の準備。

このところ習慣になっている夕立の気配もなく、暑いままで夜。
暑さ、へこたれてくれませんなぁ。

アトリエのクーラーの室外機、相変わらずうなって、さて、ワタシ何して遊ぼうか。
タオルを出したついでに、手慰み。
大小の花に見立てたヨーヨーのモチーフ。
何ができるあてもないけど、派手すぎたり中途半端な色だったり、
パイルの粗い安物のタオルだったり、目の詰んだ厚手であったり、メーカーによっても、同じフェィスタオルでもサイズが違うし。
優しい素材の顔して、なかなかの難物。
何になるか、ワカラン。
ただ、手が空いているのがイヤなだけ。

病院通いが終わって、とりあえずリセット気分で張り切ったら、アトリエのクーラーが異常。
室外機の音が高い。
苦情でも出たらイヤだから、お休みしてもらう。
なんせ、うちのアトリエ、設計士さんに、お昼間、電灯を点けなくてもいい部屋を希望したから、南と西の窓からお日様が 遠慮なく差し込む。
見えるのは床のほこり。

暑い。
階段の温度計、４時に３５度。
２階の窓からの風の吹き下ろしで、涼しい場所のはずの、みー子さんが探し出したお昼寝場所なのに。
一番気を使ったのは糠漬けの器。
涼しいところを探す人間様と同道して、あっちに行ったりこっち行ったり。 なすとみょうがが寝台車かと思っているだろ。
ぎりぎりまで冷蔵庫に入れたくないし、ワタシの守るべきもの。
他には必死にならなければならないモノ、もうないからね。
こういう時には、母を病院に託してよかったと思う。

とんかつを１５枚。
藁草履みたいな大きいのを５枚、ヘレの塊を１０枚切って、コレはお好みの薄いカツ。
残りは生姜焼き用の調味液に漬けた。
家用とあとは、冷凍して娘のお土産準備。
あとは、小芋をゆがいて、ハンバーグを作って、ピザ生地を伸ばして、トッピングセットをいろいろ作って、
お餅屋さんにのしもちをたのんで。娘に当面の一品を持たせる予定。
大きな冷蔵庫を買ってよかったことよ。

娘が喜んでくれるかどうかはワカラン。
食べ盛りの息子の夕食の一品があれば、ラクかなぁと勝手に思うだけで。

食事の考え方も変わっているだろうし、娘の段取りも無視して、母親の古くて勝手な思いだけど。
おせっかいくらいしか、ワタシには守るべきものがないからね。
しかし、とんかつ１５枚作ると腰が痛い。
こっちから先に、おせっかいやめるようになるか。
息子氏、バーベキュウのセット見てくるわと出て行った。帰郷中のメニューにやりたいらしい。
頼むから、どでかいもの買うなよ。
母親のおせっかいを受け継いでしまわれるのも、申し訳ない。

さて、アトリエのクーラーどうするかだ。
今、電気屋さんに来てもらうだけでもしんどい。静かにひとりでごそごそしていたい。
お盆過ぎまで、放っておこう。
アトリエに入る時間帯を替えてしのげる。朝仕事に替えようだけど。

朝から暑い！
友人のブログの連日のタイトル失敬。
別の友人から５０肩の悩みのメール。
友人は、そのまま、ワタシの返事をブログに。先輩　先輩と連呼するなって。

いずこも同じじゃ。
もう堪忍してほしい夏日。

きゅうりだけが、蔓をネットに巻きつけて、成長中。
大量収穫を予定して、ワタシはピクルスの調味液検索中。

「半年楽しむわ」。
コレが２ヶ月にわたる検査と治療の結論です。
もちろん、天下晴れてなどと望んでもいませんでしたし、今の医学は、叩けば叩くほど、異常な数値を掘り出してきます。

甲状腺に二つの腫瘍が見つかりました。今のところ良性。
半年後の経過観察で腫瘍の変化を見極めてゆくという結論です。

たまたま、症状改善のために追求していった中での発見で、知らずに過ごしている方が多いとのことでした。
半年後の検査で悪く変化していった場合でも、手遅れということにはならないそうです。
喉のいがいがや、いつも土管をはめているような重さとの因果関係は不明。
ゆるやかに漢方薬服用で症状の緩和を計ります。

今は良性でも「絶対に」という言葉は老体には有りませんから、甲状腺の腫瘍、どう変化してゆくか
毎日の暮らしを謙虚にさせてくれるワタシのお地蔵さんにしようと決めたら、こころが軽くまりました。

なるほどねと思ったのは、血液検査。
いままで、基準値からはみ出したことのない自信の血液、今回は血中脂肪がかなり上がっていました。
炭水化物や甘いモノ控えましょうの指示でしたが、甘いものを好まないから、控えるって？と不思議でした。
これ、多分、のどのいがいがを押さえたいとしょっちゅうお口にしていた飴玉のせい。
けっこう、反応してるじゃんで、むしろ、明るい結論です。

これからの半年をもはやバラ色に変えています。
めげないバァサンであったことにうれしくなって、キリが着きました。

恐れ入りました。
保留にしておいた、医療中心型保険、検査が終わったら、さっそくの保険屋サン。
お見舞い風情で、決着を迫られました。
うーん、
早く針仕事にかかりたいのに、わずらわしいことも暮らしには付きまといます。

いつもと違う鬱陶しさに悩んだ日々、
今にして思えば、そりゃまぁなぁ、今まで少なかったことの方が不思議だわの、感謝の日に変わりました。

５時少し前、携帯に異常な呼び出し音。緊急地震速報。
さて、どうするか、
火は使ってない。ＴＶをつけて、窓を開け。
とりあえず、座布団を近くに引き寄せ。あと何をしたらいいんだ。

結局、計器の誤作動。
おわび会見。マイクの並んだ長机の前で頭を下げる担当者。台詞も同じ。
おわび会見のいつもの光景だけど。

失言した政治家や欠陥商品を出した工場やいじめ問題で詫びる校長などと少し違うような感じがする。
緊急速報の損害を積み上げれば、莫大な量になるだろうけど、
少し心臓のバクついたバァサンは、気付け薬もたまにゃと思ってしまう。
所詮、人間が自然に挑んだ産物の予知計器。
自然にかないっこないし、この誤作動が、次の研究発展に役立つだろうしと暢気。
こういう発想は、ひんしゅくを買いそうだけど。
修復に駆けずり回った働く人たち、ゴメン。

雨になるし、湖西線は止まるし。
あぶなあぶなの琵琶湖花火大会。
ガラスを揺るがす花火音を聞きながら。

本もレース編みもカバンに入れた。
最後の検査結果に病院に行く準備。
明日はキリの日。
６月からのうじうじにキリをつけたい。
どっちゃ転んだって、その時に絵を描こう。
なーんだとクリアできるかと思い、症状のきつい日は、やっぱりねと落ち込み。
単に棒に振った２ヶ月と笑えればいいけど。

ちょっと暑い。
ちょっとと思うのは、今年まだ、夏でございます　と言うような暑さを経験して無いような気がして。
もっと、ぎらぎら暑くて、ものみな沈黙するような昼下がりの恐怖に近い暑さ。
感受性の衰えか、家に籠って行動力ゼロのせいか。
まぁ、ちょっとだけ暑い。

昨日の母と同じ病室のフ〇モトさんの亡霊が乗り移ったような感じに時々。
あの方今日も「どなたかお便器を」と唱え続けていらっしゃるんだろうか。
かわいいピンクのパジャマ、しかもあれはシルク。
品のいい言葉づかいだったから、けっこうな暮らしだったんだろうけど、
人間の最期は平等に哀しい。
思うのはああなる前になんとか自分の始末がつけば。

引き続き型紙の整理。
ふっくらしていたころの原型も、紙を継ぎ足し継ぎ足ししながら引いた娘のウエディングドレスの型紙も、
バストを誇らしげに強調したプリンセスラインの型紙も、もう要らん。
残るは作務衣とパジャマの型紙。
１００菊を並べた図案も、こまかい子供の図柄ももう要らん。

レターケース３段に収まったワタシの歴史の終末。ごみ袋いっぱいのハトロン紙屑。
これで、残りを生きてゆくわけですな。

当たり前に就職して当たり前に結婚して子育てして、
しかし、洋裁だけは、ワタシの意志だった。
洋裁を習いなおして、スパッと退職して。
５３歳、自分の岐路を自分で判断して、大きな賭けに震えながらも、はじめて自分の意志で決めた人生だった。
功罪は明白でない。よかったか悪かったか。
自分だけはとりあえず、楽しかった。家族には苦労させただろうけど。

やること、なすこと、みんな老い準備。
やがて、だんだん小ぶりになってゆく飯茶碗と縁のはげかけた輪島の汁椀、滑らないお箸だけの生活で間に合うようになって。

フ〇モトさん、みんなそうなのよ。
寂しがらなくてもいいから。
振り払って振り払ってしても、母よりもフ〇モトさん。

あの日、ワタシ４歳。水泳場に続く浜の砂地のサツマイモ畑で草むしりするのが、夏の我が家の恒例だった。
一人で浜に出ようとするワタシに、「松林に山犬がいるから」と祖父が止めた。
山犬とは、オオカミのことだったとずっと思い続けて来た。

あの日、蝉しぐれの空の続くはるか向こうで、空からオオカミが炎を吹く。
ヒロシマ　から６８年。
今日、ワタシ７２歳。更に続くオキナワの空で、米軍のヘリコプターが墜落、炎上。

ココは日本、日本の空。
歴史の負債は、そのまま何事もなかったように引き継いでフクシマの空。オオカミが恐ろしい吐息。
ココは日本、日本の哀しみ。

今朝、はじめての酔芙蓉、はじめてのみょうが。
一見平和な庶民の夏。
あの日の涙の記憶は、庶民だけのものだったのか。今また好戦憲法へのきなくさい道。

母を見舞う。
３人部屋に移った母は、ゆくたんびに反応が鈍くなり、話かけてやっとして唇を動かす。
言葉にはならずに、そのままにっと笑って、また眠る。

パーテーションの向こうで、叫び声。
「フ〇モト　ノ〇ヨ　でございます。ワタシ歩けません。どなたかお便器を持ってきてください。お願いします。」
急いで看護師詰所に走った。
「あの人の口癖なんや、放っておいたらいいんです。」
ずっとしゃべり続けるフ〇モトさん。
トイレがいちばん看護師さんをひきつける言葉だと残り少ない知恵で思いつかれたらしい。

寂しいんだ。
しばらくおしゃべりの相手をしましょう。
「ワタシねー、京都のカ〇子、フ〇モトさんのお友達よ。」
それから身の上話が始まった。
つじつまの合わない話に笑うと、それで安心なさったみたい。
特老の午後、平和。さびしいけど平和。

お盆の要りもの買う予定も萎えて、
「お盆にはみんなで来るからね。」眠ったままの母に言い置いて。

一人部屋の時のように、みんなで行くのはよくないかなぁ。

セーフ。かろうじて。
おつかい帰りの人間サマはセーフだったけど、種を蒔いたみつばの鉢と月命日にお供えする予定だった夏菊の取り込みは間に合わず。
急な夕立。辺りが暗くなってきたなと思ったとたんの雷雨。
あらら、閉め忘れた窓から雨が吹き込んで。
この夏はじめての夕立らしい夕立でもある。

子どもの頃、夏の学校の帰り時間は、決まって夕立だったような気がする。
軒下で雨宿りしながら、暗くなってきても、家々からの電燈の明かりが灯らない。
決まって、こんな夕方は停電だった。
暗い家に帰る鬱陶しさと、祖父の用意してくれたろうそくの明かりを囲む楽しみと。
子どもの頃の夏の風物。
昔、停電、多かったなぁ。夕立も多かった。

断捨離の日が続きます。
今日はアトリエ。
思いついて透明のペットボトル。口から３分の１ほど切って、こまごました手芸材料を入れる。
今迄棚の間隔が高すぎて、使いづらかった収納棚に縦に並べて入れる。
ファスナーも刺繍糸もバイアスも全部縦。
よく見えることが、手芸のアイデァを生む最大の条件クリア。箱入れでは、見えないし積み上げると取出しにくい。
ペットボトルが収納棚に並んで、こりゃ、グッドアイデァ。
今まで使ってい１２段のレターケースが空いた。
５０�p四方の場所が空いたということになるんだけど。

明日は、このレターケースに型紙、図案を入れることにする。
膨大な型紙、
ホントに必要なものは、ごくごく少しなんだとは思いながら、多分、捨てられないだろうなぁ。
ソコが難儀なバァサンだ。

姉から電話。母が病室を変わったと。
あしたあたり、訪ねてみようか。
検査結果が出るまでは、しかも天下晴れて結果良好のお墨付きをもらうまでは、行きづらい気持ちもあるけど。
ラチのあかないモノ待ってるより、ひとつひとつ、片付けたほうが。

あっさりしたものと所望されたので、冷しゃぶ。簡単でよろしい。
豚肉をゆがく。塩ひとつまみ入れてゆがく。
生姜片を入れてみよう。生姜の皮が湯の中で踊り、香り立つ生姜の匂い。
氷水に放り込んで冷やすから、効果ないかなと思ったけど成功だったみたい。
大根おろしも尻尾の方の辛味のあるところを使おう。
これもさっとゆがいた白いもやしと緑濃いニラを添えた。
ワタシは豚肉の代わりに木綿豆腐。可能な限り薄く切って。

台所が楽しい。
新しい料理本は、大概捨てた。
オーソドックスな食べ方に、少しの工夫をして。これがいちばん自分に合ってる。
たとえば、冷奴。やれオリーブオイルだの塩麹など、新しいものよりやっぱり生姜とネギがいい。きっぱりとした生醤油。

台所が楽しい。調子のいい証拠。
あと、まだ検査が残っているのに、なんとなく加齢やただれ程度で収まる気がしてくる。
日曜日だし、がしがししないで、普通の日。

平穏、平和、普段通り。
こんな暮らしをさせてもらっているありがたさに今年も被災地のプレゼント、考えようかなぁと煮詰まってきた。
ただ、無責任には出来ないから、確定するのは、検査結果待ちだけど。
数は追わない。
忘れないでいたい気持ち。
もっと心を支配するのは、ふるさとを追われた人たちが、めげずに頑張っておられる姿に感謝したい気持ち。
こころがめげそうになるとき、とりあえずの暮らしに挑む人たちの存在が、普通の暮らしができる私たちにどんなに力になってくれるか、
とりあえずは人間の暮らしではない。馴染んだ大地にどっかりと腰を据えてこそ、人間の暮らしだ。

その被災地に今日も大きな余震。
何事もなかったように原発は再稼働を始め、ど厚かましくも、原発を輸出する。
憲法改悪から、ナチスが登場するあたり、
平穏を守りきる暮らしを追求しないと。

バァサンは台所で呟く。

　できることから片付けていきましょう。
「あした」「また今度」　「いつか」はダメなこと肝に銘じて。

上手く予約が取れたので朝一カット。
美容師さんに褒められた。「今度は早かったわねー」。
見当はまぁ８月末かと自分でも思っていたんだから、褒められておきましょう。
自分も褒めてやれ。
さっさかさっさか行動開始。

メッシュで遊んだタオルのキッチンマット、仕上げましょう。
周りは少し濃い目のタオルで。計タオル６本使用。
手間だけど、布のメッシュワークは面白いし、一定の厚みを出してくれるから、納まりもいい。
ただ、メッシュの感じを大切にしたかったので、裏は貼らなかった。

けれどです。汚れの激しい凸凹で、洗濯の回数が多いのは必至。
多分、洗うたびに、メッシュの補強も必至。
よごれが早いか、崩れが早いか。
いいのよ、苦労よりも楽しんで仕上げたものだから、手直しして手直しして。
わざわざ、苦労を作っている自分もキライじゃない。

確かにこの布のメッシュワーク面白い。今度はウール素材でやってみよう。

床はピカピカ。
養生テープで区切っては、床板の溝まで歯ブラシでゴミを取って、傷のところは、蝋のようなもので埋めて。
ただ今は、その床に、薄い膜を塗る仕事に生きがいを感じていらっしゃるらしい息子氏。
やみくもにワックスかけたって、汚れを閉じ込めているだけなんだそうで、ワタシのやり方は却下された。

感謝もだけど、そんなことに一生懸命になるより、ほかに一生懸命になってよ　と。
コレは、こころの中で呟いているだけ。

叩いて出た老体の小さな埃。
決定的に悪いところはなかったからアリガタイと思おう。
病因にしろ加齢にしろ、不調は不調。
とりあえず今日の区切りの宴。

この夏一番の漬かりかげんのいい茄子を見ながら考えた。
これからは、「明日にしよう　また今度にしよう」という暮らし方ではあかんなぁ。
懸案事項は、さっさと済まさないと。
今迄なら「朝早く起きてやろう」とか「夜、寝なかったらいいんや」と横着でも処理ができた。
あとがない<ことを自覚していかないと。

もう一回の検査までアレしてコレして。
それにしてもアレコレの多いこと。
遊びのアレコレが多くて。
捨てれば済む断捨離も遊びに替えてからだから、ま、こころは健在と思おう。

珍事件。
診療所はただ今骨粗しょう症月刊。
診察を待つ間に測定してもらった。
「まぁ、すごい！」の診断結果。いい骨をお持ちなんですねーと言うわけ。
測定結果のプリントは、骨年令７０歳とある。
３年ほど前、かなりひどい骨粗しょう症と診断されたのに、改善されたのかなぁと喜びながら、一方で「そんなわけないか」と疑っていた。
いいことは自分のものにしたいのが人情だけど、やっぱおかしい。

検査表をよく見れば、名前が違う。８４歳の女性のもの。
自分自身で納得しているから怒りはしなかったけれど、こういう間違いがあるんだ。
むしろ骨の検査くらいのマチガイでよかった。
機械と数値だけで判断される検査結果はちょっと怖いなぁ。

８４歳の女性。驚異の骨密度。
あの人なんだと、横目で見ながら。何とも恰幅のいい女性。

８月だよ、おついたちだよ。好きな月だよ８月は。

だけど、つまんないの。明日の検査のために絶食。
だからぎりぎり許される９時にご飯を食べたところ。

粗食も粗食。コレは勝手に自分が好いているんだからそれでいいんだけど、ちまちま並べてゆっくりご飯を食べ、喉の通りをよくする般若湯で一日の一番の シアワセ時間なんだから、コレをとられてしまうと、しおれます。
おついたちから酷な話。
あした、検査が終わったら、食べようと、小ぶりの上等の下田茄子を漬けた。
糠漬けの宴会予定なんだけど、そりゃまぁ、不安もよぎって。

８月はしみじみとして好きな月。
日本にとっては悲しみの歴史の月だから、また、そこから立ち上がる月でもある。

なによりうれしいのは、
お盆が済んだら、ほわほわとした葉っぱ野菜や新しいりんご。
大根が美味しくなって、白菜が自分の季節到来を謳歌して、
庭先のきゅうりもそのころには収穫できるはず。昨日種を蒔いたみつばは間引きする小さいのが味わえるだろ。

食べられないとなると余計に食べ物のことばっかり考えながら、おついたちスタート。
爽快な秋を迎えるために、乗り越える検査あと２回。