電車道で久しぶりの友人に会いました。
大きな荷物を抱えています。９６歳のお父様と弟さんのお住まいのご実家の介護からの帰りだそうです。
買い物は弟、お父様の身の回りの世話はわたしと決めて、もう春から３つき続いているそうです。
行くたんびに、けったいなことが起こっていてと、認知症のお父様を嘆かれています。

似たようなワタシの日常を話すのですが、わたしが家に帰ろうとしても、追ってきます。
また話して、踵を返してもまた追ってきます。
不安で不安でという様子がありありわかります。

介護を抱えている人は、いっぱいいます。ようこんだけと思うほど、あの人もあのお家も。
不安と先の見えない日々のしんどさはわかります。
追ってくる友人に手の空いたときお茶飲みにいらっしゃいよと言って別れました。

母はどうしているかなぁ、とうとう訪ねもせず５月が終わります。

いい季節の応援を得て、ワタシ５月の風になると宣言したような気がします。
寒かったり暑かったりに翻弄されて、５月が終わります。
失敗やもったいなく過ごした時は６月に託しましょう。

朝の４時までガンバッテおりました。
おせっかいの何ものでもありません。

息子の会社の職場安全ポスター。
人が絵具と筆を持ち出すと「やらせて病」が出るのです。
上手に「オカァサン、やりたいんやろ」と息子が誘導します。顔に書いてあるそうです。
規定の文字に、４匹の動物がそれぞれの動作をするあらかた描いた原案をもらって。
寝に行った息子に、しめしめと感じ、やれやれとひとりの快感を味わいいそしむバカッ母をやっておりました。

こういうおせっかいと自分の興味だけで、子育てに何度失敗して来たでしょう。
今は子育てはありませんので異常なおせっかいと唯我独尊の境地なのです。

戯れに絵を描くのは好きですが、それはあくまで戯れで、目的のあるものを描くのはファイトがわきます。
バカを承知で、こんなチャンスを楽しみまして。

で、今日はプリンターの操作ガイドに首っ引きで、
要するに遊んでばっかり。

今日日のプリンターはいろんなことができます。
とりあえずやりたいのは、東北クリスマスプレゼント大作戦の方針やレシピ、ふれあい新聞に載せてもらう原稿などで働いてもらいます。
刺繍の図案のコピーやＬｅｓｓｏｎのレシピにも使います。

新しい機械でまた文字を書くチャンスが少なくなるなぁと懸念しています。
還暦から始めたパソコン暮らしは、そこから派生したたくさんのものを得ました。
文章を毎日書くことも、新しい友達ができたことも、暮らしで見つけた料理や花の保存ができていることも、もしパソコンを使っていなかったら得られなかったと思うものがたくさんあります。

唯一、あーぁとため息をつく失敗は文字が書けなくなったことです。
ペンが動かない、言葉が浮かばない実感は明白です。
あぁでもなかったこぅでもなかったと努力して考える前に、キーボードをたたいた方が早いと考えてしまいます。

パソコン暮らしの中で、進歩と退化の両極端が明白です。

この月末で丸９年のＨＰになります。
６月から１０年目に入ります。
このあたりで、パソコン暮らしの収支を明確にしておかないと、バランスの崩れがますます拡大しそうで。

新しい便利は新しい歪みを生むことを自覚しないとと思いながら、抗えない便利というものの強さをパソコン暮らしで見ているのです。

　いつになく早い朝。
息子が「コーヒー入ってるよ。」とわたしに声かけて、そのままさっさと２階に上がって行った。
雨だし、お休みだし、起こすなよでしぶしぶ。

ワタシのパソコン机の上にプリンターが光っていた。
昨夜、がたがた音がしていたのは、コレだったわけ。

どういう風の吹きまわしかヤツの母上へのプレゼント。

ドヒャーァ！

せっかく文字化け直したのに、オカァサンのパソコンさわるなよと思いながら、そのまま寝てしまった。
文句を言って、夜更け二人ともがキレてもイヤだし。

「プリンターが欲しい」とつぶやいていたのを聞いていたらしい。
要求は口に出し続けることだ。

「息子よ、結婚してほしいな」つぶやき続けたら、ある朝、コーヒーの香りの向こうにお嫁さんが笑ってたらいいな。

「うるおい休み」と実家あたりでは、この田植え時期の雨の日を堂々と農作業の休みに決めていた。
男たちは川で小アユを追い、女たちはコンロで小アユを焼いた。
竹串に刺して藁苞に蓄えのご馳走串を刺して天井から吊るしていた。

ふるさとを思い出すとこんな雨の日、胸がキュンとなる。
丁度、柿の花が落ちて、実の形の青い柿が鈴なりになるころ。

常、労働していないものが、うるおい休みなどと言うのは気が引けるが、もうちょっと雨が弱けりゃ、落ち着いた休み気分になる。

まぁ、雨ふりには雨降りの仕事がございましてな。
こんなおどけた言い回しができるのは、その仕事が完結を見たからで。多分。

本日の仕事、文字化けを直す。

」　不　服　納　コレが命令もしないのに化けておりました。
始まったのは５月１０日。
鬱陶しく私にとってはハードルの高い仕事だったので、以後の日刊は、この４文字は使わない方法をとってきた。
もちろん、はじめて使う文字も化ける可能性はあったが、その後化ける文字もなく、しのいで来れた。
日常的に使う文字を避けて打ち込むのはなかなか大変で、」を”に変えたり「服」を衣装に変えたり、昨日の日記　納屋の「納」は仕方がないから庭に変えて更新した。
コレは根本的に直したわけでないから、ますます鬱陶しくて。

パソコンが異常を来たしたとき、その直前の状況を記憶しておくことに決めている。
あの日何かの文字を打ったとき、画面中央に警告が出た。「、、、続行しますか。」
この時にあわてて訳わからずにごちゃごちゃ触りまくったわけで。

触りまくって、ファイルの名前をつけて保存の最下段、文字コードが正しいＡＮＳＩからＵｎｉｃｏｄｅに変わってしまっていた。
半月悩んで、あほらしいほどの原因。
１件落着。しかし、今のこの記事を更新したらどうなるかはやってみなワカラン。

なんせ、パソコンというヤツ、こんだけ毎日お付き合いしているのに、融通の利かないことおびただしい。
人間で言ったら、「気の効かんヤツ」「空気の読めんヤツ」
ヤツを相手に、命令する毎日の作業。
相方はやっぱり選ぶことが大切で、これはお勤め時代にせんど苦労いたしましたわ。
謙虚に、相手様だってと、書くだけ書いとくか。

みー子さんがオカァタンにひっつきむしになるのはどんな時なんだろう。
今日は朝からお風呂場、台所とお掃除の間ずっと付いてきて、ゴミ出しの納屋にも。

ははーん、ゆうべひとりぼっちにしたのが堪えたのか。
落ち着かなかった気持ちも感情の持続も この小さな脳みそでは無理　無理。
さすれば、この雨続きの天候、肌から感じる切なさか。
いやー、彼女にそういう微妙さはこれも無理。
リアルにねこ缶だけの餌が？　朝パンだったし、好物のお魚を焼かなかった。
さりとて恨みがいつまでも晴れないというしつっこさも持てないはず。
勝手にひっつきまわるのはいいけど、アトリエで薄い布を扱う段には、邪魔　邪魔。
邪険に扱ったら、ひねもす昼寝。小さくなってるわけでもなく、拗ねてるわけでもなく。

オカァタンの気を引きたい何かがあったか、ボケ防止のための思考時間をオカァタンに提供なさったか。

本日から事始め。温めていたものを形にする。
被災地にクリスマスプレゼント大作戦。袋ものを中心に手作り品を贈る。
ずっと向うに目標を置いたのは狙いのひとつ　”いつまでもわすれてないよ”。

対象を、幼いうちに恐怖の体験をしなければならなかったお子たちに置いていた。
失くした秘密の宝物をまた詰め込めたらという思い。
お年寄りのお寺参りの袋だってと広げることに。
つまり、自分の能力を考えたら、範囲を広くした方がたくさんの種類にかかれる。

絶対ちゃちなもので量産しない。心をこめて祈りを縫いこむ。
自分ひとりの仕事にしない。いっしょにと手を挙げてくださっている人がいる。

とりあえずの仕事は誰が見ても作れるレシピと見本を揃える。
長年やってきたことのおさらいをさせてもらおう。

町内のふれあい新聞で呼びかけて、楽しい仕事にしよう。
作り手が楽しまないで、どうして受け手の心に通じるものか。

張り切れる仕事の事始め。
心配は有難迷惑の懸念。被災地の友人にそのあたり訊ねてみよう。

がんばってみようと思えるうれしさ。
しかし、手作り品で原発はやっつけられない地団駄。

あーあ、とうとう見つかってしまった。神主さんに。
わたしの秘め事、お宮さんの草むしり。
昨日今日と絶好の草むしり条件のなかで楽しんでいたのに。

『これとっても美味しいから』とペットボトルを差し出されて、秘め事が急に俗っぽくなったようで。
ま、怒られなくてよかった。

東北は立ち直れますか。
ただいま、だれかれなく聞きたいこと。
立ち直れるでしょう。けど、、
けど、、は原発。

あーあ、とうとうバレてしまった。飲んべぃ。うわばみ。
ぐい飲み３杯が限度、それを過ぎたらどえらいことになりますと宣誓したのは、ものの３分。
もうカッコつけるのやぁーめた。許してくださる人たちでよかった。

今日３人のはじめての方にお出会いした。
神主さんにお清めしてもらい、夜はアルコールで消毒してもらい、

気しんどいと思わなくなっている、さばけた自分発見。
年の功　なんと強い味方になってくれることよ。

晴れたら晴れた日の用事があって。
お楽しみはお宮さんの草むしり。
ワタシの陣地は守る。囲碁みたいだねー、ベトナム戦争みたいだねー。

うちの庭にはマリーゴールドを６本。
背の高い花が多いから、根元で頑張ってもらおう。

来る人来る人に、まだ片付けていない刺繍を見せたくて。
みなさん捕まって、第一声は　根気！
的を得た褒め言葉なんだけど。

根気＝物事をあきらめないで辛抱強く続ける気力。
改めて広辞苑を引いてみて、なるほどあきらめなかった成果とじんわりうれしい。

この歳になると、生きていることがすなわち根気で、
加齢というハンディで激減している身体条件や精神力、
いわば半人前の能力を大事に使いながら、生きてるだけでもその根気にため息つきたくなる。
なんぞのめりこめるものがあって、はじめて生きておりますと言いたいわけで
たまたまわたしは、生きているらしい証しに７０歳を布と糸で色付けしている。

根気に”面白がって”の語彙を加えたい気がしているのだから、結構な７０歳でもあって。

過去の憂き日をどこまで今の肥やしに採りこめるか、自分を形成したありがたい出来事と蓄えられるか。
こう思えたら、歳を重ねるステキさに喜べる。
加齢で失った分と、蓄えを差し引きしたら、おつりににんまり笑える７０歳でありたい。

だから、投げ出してなんか居られるものですか。

細い色糸と針の長い日々が完成を見た日、これは確実にわが身の骨を太くしてくれた。
新しい　”事始め”　出来そうだよと前に進めてくれた。

やってマイナスになることは何もない。
根気って、いいヤツ！

牡丹

１２０ｃｍ×６５ｃｍ

藤や菖蒲は細かく刺して、牡丹は少しタッチを変えてみました。油絵の感じをイメージして。
難ものは岩で、陰影や水にぬれた感じも出したくて。

金糸を入れてみたらという息子の一言。岡目八目の効果です。
最後の部分で泣きそうになっていましたから、見ちゃいられなかったのかと。

菊と御所車

１３０ｃｍ×５０ｃｍ

これが一番しんどい作品でした。
毎日毎日菊１輪、葉っぱ１枚がせいさいで、しかもおんなじものを刺すのは飽きました。
だから、葉っぱの色を変えるのだけが楽しみで、変えすぎて葉っぱの見本のような感じでまとまりませんでした。
ステッチも３種類に変えました。

はなびらの襞は１本どり、ミシン糸より細い糸です。

のしめ

１１５ｃｍ×６５ｃｍ

昔からあるおめでたい柄です。
それぞれの帯におめでたい柄を盛り込みました。
真ん中の赤い紐は、どうしたら浮き上がって見えるか、実際三つ編みをして図案に書きました。
結局こういうところが、崩せないので一番苦労でした。

帯の枠取りは金糸、銀糸を使いましたが、もう少しはっきりとさせた方がと反省しています。

秋草

１４０ｃｍ×５０ｃｍ

コレが私の一番好きな作品です。多分、図案に忠実にならなくても、自分の中にある花のイメージが針を運ばせたからかなと思います。
もう一度アレンジして刺したい柄です。

秋風になびくススキを思いっきり泳がせてみました。
萩の細かい花と葉っぱを刺し出すと、とまらないほど興に乗っていました。

これが私の３００日刺繍の結果です。
朝の３０分、寝る前の３０分、そして大半は要介護の母のベットの脇での仕事でした。
いわば母が居たから、根気が続いたと思っています。

あとで、ここんとここうすればよかったと思うことはたくさんありますが、Ｆさんの立派な額に救ってもらいました。
最初で最後の大仕事でした。

今年はどの花も調子よく咲いたし、菊だって例年咲き始めに必ず虫に蜜を吸われて頭を下げるのにまぁ生きのいいことで。
芍薬もいつになく大輪。雨を受けてうなだれてしまった。
花壇の女王様を切るのは惜しいし、だけどテーブルの真ん中にどかんと飾りたいしで、迷ってる時間が長過ぎたばっかりに。
よく降りますこと。

最近うちの近くで　野菜とれとれ市が開店した。
大津の南の方の農家産の野菜が並ぶ。とれとれと聞くだけでどれどれと通うようになった。
体裁はスーパーのようにきれいではないし、束も割と小ぶりで歓迎。
なんだけど、きゅうりだけが７本袋入り。
仲良くなった店員さんに、鮮度が命のお店で７本入りでは、食べきるのに一週間かかることを言い一本売りができないか 恐る恐る言ってみた。
簡単に袋から出して、まだ慣れていないからそういう意見が欲しかったと店員さんに感謝されて。
うれしかったので、毎日のぞくことにする。

今日の収穫はサラダほうれん草。今までのと違って茎が赤。肉厚で噛みごたえに満足。
ベーコンソースの強さに負けない。スナップえんどうも柔らかくて甘い。

血液検査結果の診断。ＯＫ。１１０歳まで生きられる素晴らしい結果なんだそうだ。
そやのに、なんでこんなしんどいんです。

”人間はなぁ、いい時と悪い時のはざまで生きてるから、いい時のことだけが残っていてそこから変わるとフ安になるわけで。
ボクだって、しんどいしんどいと思いながら生きてるわけや。
解消する薬もないことはないけど、飲みだすと薬でしか安心できなくなって、
サブリメントも必要ないでしょ、日常生活も今更変えられないやろぅし、、。”

やっぱり、お付き合いするしかない結果。

身体の調子のいい時は、身体の存在とその形を忘れている。
調子が悪いと思うときは、確実、空気に接する身体の形が描ける感じ。
痛いところがあったり、引っ張れるようなところがあったりで、身体の輪郭が解かる。

検査結果の安心で、わたしのくらしこのまま続けます。
ぐだぐだ言う割に、ええ身体なんや、ワタシ。

ただし、この身体は飢饉のときに一番に死ぬ身体なんだそうだ。
食っても食ってもうまく消化せず、栄養もろとも出てしまう。
わりの合わん身体なんや、ワタシ。

生活のリズムが崩れております。
寝てたれ　というわけで、実は私の暮らしで一番怖いことです。
そりゃアカンやろ　といさめる人が居ないのです。
そりゃアカンやろ　と自分自身も操縦できないのです。
自由すぎる怖さに陥りまして、二重三重に自分を苦しめます。

ならば開き直れよという勇気もない小心者が雨の音を聞いております。
そんなわけで、今週の幕開けは波乱含み。
雨も悪い。せっかくお宮さん草むしり再開でスタートしょうにもです。

母の声が聞こえます。
”楽しませてもらったんやから、はよぅ起きて”。
この項、今朝のいいわけ。

お使いで背中をたたかれました。
見れば、１０年ほど前に仕立てた大島紬のそれもホントに小さな端切れで作ったベストを着ていらっしゃいます。
”これからがこれの出番なのよ。この薄い布の力のあること！”たたむと小さくなって、 いつもバッグにしのばせて暑さ寒さの調節に具合がいいんだそうです。
そして、”だれが見ても、これは丁寧に仕立ててあるわって言われるの”と付け加えられました。

だいたい、街でわたしの仕立てたものに出会うと、ドキッとします。
もうそろそろそれ捨てたら　ということもあります。
仕立ての稚拙さばっかり探している自分がいます。

確かに自分でも驚くほど手を入れています。
”ていねい”というのはいちばん私の欲しい言葉で、仕立てだけでなく、くらし全般のモットーにしているところです。

気分のすぐれない時に、昔のベストに出会いました。
ピンチの時の特効薬に充分以上の効き目でした。

このセンで行けば間違いない筈です。
被災地に贈る袋もこのセンで行きます。
とりあえず生きるためには、とりあえずのものが必要でしょう。一定普通の暮らしが戻ったら、 ちゃちなものでは、悲しみの記憶に戻るだけです。

今のわたしを救ってくれた小さなベスト、
改めて、技術のまずさを丁寧仕様で乗り切っていた真摯だったころを思い出しています。

わたし、やっぱり背中の神様信じます。

”今はもうできないわ”そう答えておきました。
経験が新しいテクニックをプラスしてくれているとしても、根気が根性が。

そういいながら、あの細かい刺繍はまた、自分の立て直しの作品だったかと、
愛しく思っているのです。

ぼちぼち行きましょうか　今日は日曜日。昨日はバタンキューの体たらくで。

ひとつの区切りが終わったら、これで、次のステップが踏めると胸晴れたのが
ただいま、ぼちぼち　だけが気持ちを支配する。
そういう自分が、多分今までだったら許せないと歯ぎしりするだろうに、さすが７０という歳の貫禄。
簡単に許して、グループ展終わり。

たくさんの方にお越し頂きました。
最後だろうなぁと細かい刺繍を出せました。
おんなじ先生につきながら、お仲間と違う雰囲気の作品ばっかりになりました。
先生の言うこと聞かない生徒であることがありありで。
だから、次からの作品は、今までの線の細いものから、がっちりしたステッチに変えようと思っています。

ひとつの催しは新しい事件が起こります。
想定外、うれしい想定外でした。
はじめての方にお出会いしました。Ｍさん。
友人も興味深々で出会いたいと言いました。

ダメダメと制していました。わたしらと世界が違うとまで言ってました。
上品でおしとやかで、半年ほど前一度だけお着物の小さな写真を見ただけの人にそんな印象を持っていました。
グループ展を楽しみにしていてくださって。

ジーンズにウエストポーチ、汗をふきふき、会場で声をかけてくださいました。
それがＭさんでした。
きょとんとして、しばらく飲み込むことができませんでした。

印象だけで実際を知らないということは、想像だけが膨れます。
いっぱしの老練を気取っていたのに、逆に　やられた　というほどでした。
それからは、息もつかずにおしゃべりが弾みました。

疲れた気持ちに一陣の風が吹きます。
グループ展の収穫でした。
おんなじ空気を吸い、似たような暮らしの中で、世界が違うなんてことは、有りえないことで、
勝手に考えていた自分の狭さが可笑しくて、
想定外というのはやっぱり日常の発奮起爆剤なのです。

京都　作品展　スタート。
３００日刺繍が額におさまって、ハレの日。
額の匠　Ｆさんの額で、刺繍の値打ちうーんと引き出してもらって。

今年は特別の思いがある。
多分、こんな細かい作品は最後になるだろうなという思いと、
母のベットの傍らで、針を運び続けながら介護の間のお遊びと位置付けた日々への思い。

遠くから来ていただいたネッ友さんたち。
会場ではじめてお出会いの方もあって。
これがまた途方もない感動につながって。

書きとめておきたいのだが、あまりにも疲れすぎて。
あと、もう一日のために、枯渇しかけているエネルギーを貯めなおし。

作品展と作品展を通した人と人の膨らみ、これがおもしろい。
終わったらきっちりまとめ上げて。

作品展というのはハレの日であると同時に、
また次のスタートへのステップを確信できるかどうかの、一抹の不安定さを伴うものだ。
喜びが大きければ大きいほど、虚脱感もまた大きくて、やたらしんどい。

不定愁訴とお付き合いする気でいるがなんともけだるい。
こんなしんどいのにどっこも悪くないはずがない。血液検査待ち。
”心配しなさんな、なにかひっかかったら電話するから”と先生に念を押されたけど、いつになく 先生の行き届きすぎる言葉にまた心配。
こういうのを　アホかい？と言いたいんだけど。
来客があって咳きこんだら、大丈夫ですかと言われて、ちっとも大丈夫じゃゴザイマセンわ。

室内湿度、４５％。火災が起こりやすいから火の元に注意の市の車が走っていた。
で、濡らしたバスタオルアトリエにかけた。
そんなにすぐには湿度計の変化はなかったけれど、思いついたらやってみよう。

アリさんは大雨の前には大移動して危険を避けると聞く。
アリさん達　津波の予知はできたのかもしれないと思う。
人間よりよほど犠牲が少なかったんじゃないかとふと思って、ワタシの予知　バスタオルの効果を期待したんだけど。

鬱陶しいのは治さなきゃ困ります。
治りましたとも。
すぐ寝る覚悟で家事お風呂をすませて、ゆっくり般若湯頂きました。
しょんとしました。

治りましたとも。
はじめましてのオジサンから電話。飲みましょうよのお誘い。
２０年ぶりの方とのお出会いを仲介してくださって。
しょんとしました。

いいことあるって。

『コレは不定愁訴と言います。
治す薬はあるけど、薬を飲んで病人になるか、いろいろ起こる問題とお付き合いしてゆくかどっちがいいです？
あなたのことをよく知っているから、まだ私の出動する時期でないような気がします。
胸は若い人みたいにきれいとは言えんけど、ま、歳相応で問題はない。』
お医者さんの診断結果。

余計な薬は飲みたくないから、お付き合いして、暮らします　と結論を出した。

喉がいがいが痒くて朝、目が覚める。
左耳のあたりが時々ツーンと引っ張れる感じ、頭がじんわり痛くなる。
そんな症状が半月ほど続いていたから医者行き。
母の主治医。”おばぁちゃんのお留守の間は、好きなことして遊んだらよろしいがな。”
遊びのお墨付きを頂くと、なんだか喉のいがいがが引いたような気がした。

喉がいがいがするのは、これも加齢のせいで粘膜の出方がうまく調節できないんだそうだ。

それにしても今日の先生、すごい。
うまいこと言わはったなぁー。
患者の主体性を大切にして、 医者の出動が必要と感じたその時には手を差し伸べてもらえる大きな安心をいただいた。
やっぱり、お医者さんは行くべきだ。
いっつも医者行きに思案１週間以上かかる黒さん　解かったか！

ほらほらいいことあるって。
諦めていた甲賀のタケノコ、ユキちゃんからの宅急便。県内当日配達便でまだ露を含む。
がぜん元気になって、ゆがいて配るところ配って、さっさと食べて。
フ定愁訴くらい何なんだよ。

いよいよ２０日、２１日、グループ展　四季草花。ワタシの刺繍、ハレの日になれ。

踊るさんま御殿　が好き。
大概は夕食後のひとときはゆっくりしたいのでぼんやりしているのだが、（内緒だけどこれは晩酌のせい）
さんま御殿の日は、さっさと洗い物を済ませてＴＶの前で正座する。
あのやりとりの間合いとか、言葉にぴったりの表情がすごい。やっぱ、芸人さんたちの技か。
おんなじトークを素人集団がやっても、面白くもなんともないだろうなぁ。

正座して見ているおかんの方がよっぽど面白いと息子は言う。
左様、人には得手得手がそれぞれございましてな。ほっといてちょうだいよ。
素人には素人の可笑しさがあるんだから。
それも歳とると、かなり勃発してきます。

雨のあかり目にＭさん、昨日から支援物資作りにいよいよ本気モード。
見れば膝にサポーター。磁石の渦巻きが光っている。
それひょっとして、裏表逆じゃないの？
ショックを与えるといけないから、こころやさしいワタシは、まず自分のことでと　『スパッツが長すぎましてな』と口を切る。
Ｍさん、『ほんなら先を縫ってタイツにしたら』と上機嫌でお答え。
やおらサポーターの変を切りだしたら、笑い転げて、支援物資の話が吹っ飛んだ。
これで医者にも行ったし買い物にも行った。みんななんにも言うてはくれなんだ。

まぁ、そりゃ客にはねー。
ウールの普通のサポーターよりずいぶん高くついてるだろうに、冬中、 これでやってきたんだって、泣き笑いしながらご報告。Ｍさん８０歳。

わたしがボケてる証拠なのか。いっぺんはみんなこんな経験をしていると思いたいのだが。
市販の蕎麦つゆを重宝している。ヤマキがいいかシマヤがいいかなどと研究に熱心だった。
自分の調味でまずつゆを作る。仕上げにこの蕎麦つゆを少々足すと、味醂や砂糖をあまり使わないせいもあってそれらしい味を出してくれるから、時には天だしにもコクを出したい時に使う。

この間から、なんでこの最後の１,２滴入れると変な匂いがするんだろうと気にはなっていた。
特に味の薄いお昼や夜更けのおうどんの時に気になって、体調が悪いのかなぁで済んでいた。

賞味期限は来年まである。開栓後要冷蔵、ちゃんとやってました。
見過ごしたのは、ココ。
『開栓したら２,３日中に使い切れ』　ここんとこが読めていませんでした。

言いわけしたくはないけど、４００ｍｌ入り、たとえストレートで使ったとしても２、３日で使いきれる量ではない。
おととい開栓したのが、まだゆうに３００ｍｌ以上残っている。
使え使えというわけで、今日は頑張って使ったけれど、それでも半分まで行かず。

もはや、この市販のつゆの力を借りるつゆ作りの方法は我が家には適切でないわけで。
それより何より、長い間このアブナイつゆにありがたがっていた自分が悔しい。
せめてカビでも生えてくれたらとさえ思う。
死なずにすんでよかった。下痢せずに済んでよかった。母に影響がなくてよかった。

けど、もっとはっきりラベルに書いて欲しい。
汁が飛ぶ場合があるとか、手を切らないようにとかはもういい、お口に入ることの注意を一番に書いてよ。

しかし、読んでいたかどうかは自信はない。
こういうことがちゃんとできないのは、歳のせいなのか、エエかげんな性格のせいなのか。

想定外という言葉で片付けられて、福島県飯館村の計画避難。
目に見えないものを理由に住処を離れる人たち。
新聞の歌壇にこんな短歌があった。

　今度来るときはこの牛（べこ）埋めるときか最後の餌と農夫言いつつ　

暮らしの基盤となって大切に育てた家畜を見殺しにすることも自分の住処を、今度来るとき　と言わなければならないことも、 あの日の津波の驚きよりももっと胸を締め付ける。

今、ニュースで想定外　という言葉を聞くとぞっとする。
想定外の災難も想定外の驚きも喜びも、生きてりゃなんぼでもあることで、
むしろ、この想定外こそが、新しい発展のスタートになると思ってきた。
あるいは、次を考える力になるものだ。
こんなに夢のある言葉とさえ思い続けたかった。
想定外の繰り返しが、どれだけ歴史の発展になってきたか。

今、使われている想定外は、そこでストップしてしまって、だから、、の言い訳のための言葉になり下がった。
なにもかも想定外で説得されて、最低の必需品を車に積み込む人たちの映像。
被災地に人の心をむしばむ新しい災害が起こっている。

今日私は想定外の驚きに胸が熱くなった。

町内のふれあい新聞の原稿を頼まれて、こんな内容でいいかなぁと意見を聞いた。

手作りのかわいくてきれいな袋ものをクリスマスを目途に被災地に送りたい。
縫うことも袋の中にしのばせるものも、協力を呼び掛けたい。

Ｍさんの答えは原稿の中身より先に　”ワタシの訪問着つぶしてくれていいよ”。
だんだん話が具体的になって、月に一度のふれあいサロンでみんなで作ろうよ　になり
そのあと何度かＭさんの訪問を受けた。
コレ中に入れるものにどうかなぁ　と得意の折り紙、更にコメントを書いたしおりなど。
瞬く間に具体的になって、これこそが夢のある想定外の出来事だった。

おまけに　いろいろ考えてるんやねー、カシコイ　とまで言われて、発展の兆しが鮮やか。

みんなのこころはひとつ　を地でゆく。
当の言いだしっぺのわたしは、想定外のひろがりに自分の思いつきをしっかり形にしてゆこうと心に決めた。

辛いこともうれしいこともあざなえる太い縄になって、みんなで一緒に前に進もう。

いい天気。朝、庭に出て。
一日家を留守にするとこんだけ草が伸びますか。びっくりするほど草が目立つ。
涼しい顔ですっくと立っているのは二ラの花、今年はぐんと勢力広げて。
可憐ぶってるユウゲショウ、昼咲き月見草は風に華やいで。ヒメ不ウロはどんだけ花を増やす気？
こりゃお宮さんの草むしりどころではありませんがな、足元固めにゃ。

昨日の絵手紙展。
主宰するうみさんの指導でようあんだけ創りあげたと今日も感動の続き。

ワタシのＬｅｓｓｏｎは先生に教えられたとおりプラス数作ってきた経験で得たもの、いわば技術だけを伝えている。
絵の指導というのは、技術プラス心に深くかかわる指導。
好きとか嫌いとか夢とか絶望とかこころの吐露の表現が付いて回るんじゃないか。
照れもあるだろうし、はっきりわかってもらえない部分もあるだろうし。
そういうしんどさを乗り越えて、どうして生徒さんを引っ張って行けたんだろ。
毎年開かれるごとに、今年はこんな風に発展させたかと目を見張る。

”人間はその個性に合った事件に出会うものだ”という言葉が、たしか向田邦子さんのエッセイの中にあった。
どうしても行きたいと思い、行ってよかったと思えるのは、きっとコレ。

モノをつくりあげた結果とそこに見えてくる過程まで胸を熱くして見えたのは、たぶんワタシがたとえ素人のあねさん程度でもものを作ることに 憧れつづけているせいで、
一枚の小さな絵がかもしだす目には見えない色模様から、立ち位置も暮らしぶりも見えてきて、うんうん！

母は遊ばせて貰ったんやからと、遊び疲れたあとも容赦はしなかった。
今、解かる。
楽しかった気持ちを大事にしなさいという意味だったんだ。元気をそんなに貰ったんだろって。
確かに久しぶりの外出は疲れたけれど、楽しかった記憶が心に満杯だから、
さっさと家事して、いつもより丁寧に庭の掃除もして、アトリエでつくりたい病。

コレは箸袋。１枚１枚手書きされたもの。
奈良王寺　たんぽぽ絵手紙展でゲット。東北被災地への支援金になる。
今日から私の宝物、小さな箸袋が束になって私の支えになる。

久しぶりの外出、というかずっと前から決めていた外出。奈良に。
人の手を加えられたものの確実な懐かしさ。そして、人の営みを見ることのなんという温かさ。

ひっそり暮らしていると、ついつい人と会うことが億劫になる。
年に一度の王寺詣では、絵手紙展のためにこつこつ努力してきた人たちの暮らしを見せてもらうことだ。
近頃流行りの想定外だとか不具合という曖昧な言葉が、ここにはない。
暮らしの周りを確実に見る目と、自分の暮らしに取り込んでより豊かに生きようという明るさがわたしに突きささる。

描くというグループの人たちの個性のぶつかり合いをしながら、妙に足並みのそろった不思議。
この普通のことを再確認出来て、人間だいすき　の昔のわたしに戻れそう。

また、明日からがんばれる材料をいただいて。
同行者、久しぶりのこよりさん、お出会いすると、その人となりからわたしがしょんと立ち直れる人。
すでに被災地に手作り品を贈られた。

ちなみにバッグの中の同行者、あの人。
今日は結婚記念日。あの人と一緒に出かけられた。
ひょっとしたら、あの人が連れ出してくれたのかも知れない。

皐月晴れ。

今日の晴れの日は値打ち。雨の日が続いての晴れだから。
１３日の金曜日もなんのその。
いつもの晴れの日仕事プラス雨で留まっていた仕事で頑張りましたわ。

けっこうひんやりとしていて、この時期着るものに迷うとき。
半纏１枚で調節できるだろうと読んで、読み間違いの憂き目。

今日作ったのは、こういう時の一枚、夏場はさらっと涼しく、冬はセーターの上から重ね着できるようにしたもの。
柄が意外と大きいから、どこかで締めないとと襟繰り袖口に２,５ｃｍ幅のトリミング。

コレは藍染、いずれも近江木綿。薄色のパンツと組み合わせようか。

気になっているのは、喉。
朝、目が覚めるのは、喉の痒さ、いがらっぽさ。もう半月はそんな日。
しょっちゅううがいをしても改善されなくて。
週明けにまた医者行きですか。

もうあかりそうですねー、がごあいさつ。
雨も続くと、せんどする。あかる　も　せんども方言か。

午後には庭に出て花たちに溜まった水を落としてやる。
まさか、花が首を振って、雨水をはじきとばすことはない。
水たまりを歩いたみー子さん、玄関で几帳面に片足づつぶるっと振って、水を払う。
きれいにして、あがらせてもらいます　のごあいさつでもあるまいに。
カエルはどうなんだ。顔を拭いてる様子はない。コラーゲンかうるおい肌か。 それにしてもカエル、まだオタマジャクシちゅうなんかしら。
蝶々はけっこう見かけるけど、雨に濡れるようなヘマはしないわ。葉っぱのテントも楽しかろ。
わたしだって、雨あがりは楽しいねー。
そろそろお宮さんの草むしり、計画に入れるか。

夕食は一人。ちょっとやりたいことがある。昨日の陶板もガスコンロも片づけないでおいた。
落とし焼き。
具材を小麦粉で和えて、陶板で焼くだけのことなんだけど、自分のペースでいろいろ焼いてベスト組み合わせを探る。
和える場合と先に小さなクレープを焼いて、まだ生っぽいうちにトッピングした方がいい場合と。
熱々を好みのソースで。今日はある材料で。
コーンとハム、イカとおおば、豚肉と木の芽、ちりめんじゃこだって行けるはず。
こういう場合は、苦手なビールが喜ばせてくれる。
苦手とは熱燗に比べりゃの意で、そんなにしおらしいワタシじゃござんせん。

恐る恐るの更新で、がちゃがちゃさわって、文字化け直ったかしら？

たった１０００円ちょっとで世界が変わる。♪雨に歌えば、、♪
１本歯をくっつけてもらって、口中のかすり傷に塗るお薬もらって、ガタついた歯を補強してもらって。
そんだけのこと。
口の中の怪我は治りが早いし、クリーム状の塗り薬は使う気はない。気持ちが悪い。
イチ抜けた。

４０００円で気持は５月晴れ、カットでばっさり。♪ピチピチチャプチャプ、、♪　やっぱ、長靴欲しいよ。豹柄がいいかも。
不タツめ抜けた。

湿っけた床をからぶきして、歯一本で掃除出来なかった。なんでじゃ。
刺繍にかかりましょ。頭が軽くなると、気力が違う。

固定資産税払いましょ。歯とカットでその気になる。
行政は健康的市民が増えれば潤います。コレホント。

友人と待ち合わせのため電車の時間を検索。
こぅ行って、あぁ行って、いとも簡単に無駄のない時間が出てきた。
時刻表、繰ることがなくなったなぁ。
地図と時刻表ほど楽しいものなかったのに。
農作業の風景や海辺の広がりや駅弁のにおいさえ浮かべることができた。
いつの間にか本棚に時刻表がなくなっていて、見たいとも感じなくなった。
合理的１本で生きてゆけるか、やっぱりいとも簡単に生きて行けるのが、ホントはさびしいことちゃうかと、
それさえも感じなくて、もったいないとも感じなくて、
だから、１０００円のありがたみが身にしみたこと、今日、よかった。

季節が応援してくれるから、５月再スタート。
ワタシ、５月の風になる！　どうよ。

本日、実は死に体。
なにもかもうまくゆかずに、どこから繕ってゆけば行事の多い５月の風に乗りきれるか。
『しにたい』は必ず変換しないと、ええ歳して気恥ずかしい。

雨は降る。
歯医者に行くにもこういう日に履く靴がない。
カラフルな長靴があるのは知っているのだが、そういや、雨の日は出ないから、長靴を買うチャンスもなかったわけで、 いい天気の外出に長靴なんて思いつかないし。

それでも雨の中、歯医者にゆきました。
「予約のない場合は、予約の患者さんの時間が空いたときに入ってもらうのでお待ちいただけますか。」
いつそのチャンスが来るか時間はわかりません　だって。
７分間隔で来る京阪電車、半分の３分待つのも嫌なタイプ。よりによって、４分待つのはよほどついてないと身もだえするほど悔しい。
乗った　スッとドアが閉まる。　絶妙な間合いに賭けて、その日の運勢まで賭ける。
この方がよっぽどええ歳して恥ずかしいか。

ひょいと空く時間を待つなんて、わたし頭痛がします。
本日、不（？　この字が上になってますが、不です。）毛。
ついでに美容院も本日不（？）毛。
だまって、針仕事。黙ってないとお口が動くたびに傷ついたところが痛い。
しかしです、１本の歯、５０分ほどのカット。完遂するのはいかに大変なことか。

挙句の果てに雨戸で敷居のゴミかと間違えて、ナメクジをつまんだというおまけもあって。
いくらごしごしやっても、今も指先にナメクジの?虹色の筋がついてるようで、今夜うなされないか。

気持ちがすっきりしない分、作務衣２枚縫えました。
プレゼント用だから、写真に撮るのはちとまずい。

あした、再度、歯とカット、もはや挑戦の気持ち。
あしたも雨か、運動靴に新聞紙丸めこんで、乾いてくれないと困ります。

あした、晴れるか。
晴らせてみせようぜ。でないと、ちっさな躓きから再出発がデキマセン。
ぷりぷりしたイカのお刺身、この頃つぶ貝も出てるしなぁ。

グループ展に友達誘って行くからと電話。
今日は下向いているから、「無理しないでね」が先に立つ。
だんだん自信がなくなってきた。
せっかく来てもらって、「この程度か」と思われないか。

京都お稽古。
グループ展前で、皆さん少々目の色変わってお励み。
わたしは段取りＯＫ、こんなに落ち着いて迎えられるのははじめてで、余裕だよ。
いよいよのれんスタート。
もっと花ふやした方がいいって、そりゃ先生、ちと荷が重い。

歯抜けのバァサン、寄り道がイヤで、早々に帰宅。
歯医者も美容院もダメなら、お家でなんぞ形になるもの完成させれば元気になるさ。

形の一つはカレー。
新玉ねぎと新じゃがの力を借りて。気持のいらつく分、少々辛め。この暑さにゃよろしかろ。
わたしは茄子のカレーにしましょ。揚げ茄子の残りはしんみり炊いて、いい調子。

形の二つ目、せっせこ作務衣作り。ホントは２,３枚は連休の予定の針仕事。
阿波しじらの水を通したもの、あらかたほどいたウールの着物、季節がら、麻の和服もつぶす準備して。
ミシンのご機嫌伺いに阿波しじら。
いちばんでっかいお方様用。さて、こんなに大きかったかな、高座で二人羽織りができそうで。

ひとりでくさって、がっくりしても、ひとりでご機嫌なおして気持は逸る。
こんな暮らしに慣れました。
あしたは歯医者と美容院だよ。早起きして、さっさと済まそ。

意気上がらず。つらいのはいいお天気を無碍に過ごすもったいなさ。
なんぞええことおまへんか。

　みー子さん、おまえはいいなぁ。
昨日は押入れ、今日は本棚、憩いの場所を決めて、のんびりと毛づくろい。
今日は爪も気になるらしい。肉球おっぴろげてせっせとお手入れで、日がな一日。

友人がネットオークションで大島のハギレを落札した。
いかにも上質の布とわかる作品、ポーチになってお披露目。
『オークションのやり方教えて』と言ったら、渋面作って『アブナイ、アンタはアブナイ！』。
アブナイ理由。『暴走』。古着屋で目の色が変わっていたのを見られていた。

時として暴走は認める。
かくして、連休の暴走があったわけで。挙句の果てのこのていたらく。

とりあえず食べにゃ。歯の欠落ハンディはは少々どころか。
食べて元気になって、出かけの多い来週を乗り切ろうか。
用心深いところもあって、歯医者の看板見に行った。完全予約制で敗退。
カットの予約もついでに行った。今日までお休みでこれも敗退。
計画が立ちませんから、本読んでそのまま御就寝。

ハイ、とてもスバラシイ連休でございましたことよ。

体調右肩下がり。
勃発は部分入れ歯の一つが知らないうちに落ちてなくなっていた。にっと笑うと１本歯なし。
それに伴う週明けの歯医者行きやら考えたら、気分が滅入る。
もしも義歯が胃の中に入ったんだったらと、お腹が気持ち悪い。
歯茎の接着部分がギザギザでお口を動かすと痛い。
身体の何百分の一の小さな出来事が心にまで大きく及んで。

しおどき。
私流の片付けたい病の連休終わりにしましょう。
馬力は長くは続きません。

熊本生まれの姑には、九州の郷土料理をたくさん教えてもらった。
おかずに行き詰まったら「がめ煮」いわゆる筑前煮を姑は提案した。
『ひともじのぐるぐる』も阿蘇地方の料理。
わけぎをゆがいて、一本のわけぎを切らずにぐるぐるまいて、酢味噌で食べる。
からしれんこんに高菜の焼き飯、３月ごろに出る阿蘇のタケノコはもっぱらお刺身でほとばしるようなジューシィさに、汁を吸うようにして食べた。
産地では、はなからたけのこは煮るものではなかったらしい。
根っこのぶちぶちの堅いところだけは、甘辛く炊いて、「いきなり」にした。

閑話休題。
ははーん、歯の欠落は、たけのこかと今思いついた。たけのこは堅い根っこのところが好き。
竹の強靭な繊維に、私のは紛れ込みましたか。

『いきなり』も姑に教えてもらった調理法。けっこう「いきなり」が多かった。
『いきなりだご（団子）汁』だとか、屑のサツマイモを汁にそのまま放り込んで『いきなりいも汁』だとか。
本日のメニュー『いきなり混ぜご飯』。
甘辛いたけのこを熱いご飯に混ぜるだけ。たけのこに限らず、野菜でも魚でも姑は何でもご飯にまぜこんだ。
姑が居なくなった今でも、たけのこのいきなりだけは我が家の定番になった。
ダイナミックで手間要らず。
ふと、姑の性格に似ているなと思い、九州人の性格かなと思う。

姑と母、ダイナミック人と関西のちまちま人が同居して、お勤めしていたわたしを助けてくれた。
二人は仲が良くタッグを組んでいるようなところがあって、真ん中で主婦になりきれないわたしが、おろおろしていた。

母の日、思いでの中だけの母の日。

昨日の続きで庭の草をつまんでいた。苔のように小さな草が残ってきて、つまむが実感。
『マメですなぁ。几帳面に草取りして。』　あはっ、几帳面なんて単語はわたしの辞書にはありませんぜ。
有るのは根性。手をつけたところは、これでもかぁが目標。

わたしねー、どんな風に育ったかというと、
『お庭を歩いたら通りがかりは草をむしれ、縁側を通ったらべんがらを必ず雑巾がけして。』 いっつもべにがらを拭く用の赤く染まった雑巾が上がり口に置いてあった。

祖母や母の言いつけを守らなかったし、雑巾がけするのが嫌で縁側を避けて外に出たものよ。
納戸のささくれだった上がり口を通って、狭い庭に下りると、そろそろグミの赤くなるころ、必ずその年最初の蛇に出会ったりして。

古臭い家でしたのよ。かわいそうな子供でしたのよ。
今そんな育った家が懐かしい。
お掃除がこんなに好きなのに、あのころちっとは親の言うこと聞けばよかった。

しかし、今の親たちそんなこと子供に言うかねー。

Ｌｅｓｓｏｎ（２０５）　連休は疲れる

と駆け込んできたＴさん。お茶わん洗ったらまたすぐご飯の用意の連休だったと。
『はよう、好きなことがしたい！』で意気投合。
今までの仕上げと、これから取り組むものと、話が弾むこと！

息子さんのジーンズからベスト。
ネクタイを貼り付けて、シャープに仕上げる予定だったもの。
『どこに着て行くんやー』と家族に冷やかされて、結局、しじら織りのチェックでアクセントにした。
コレはこれでステキ。

次にＴさんは、ネットに毛糸を編みつけて廊下の敷物作り。手持ちの毛糸をすべて使い切るんだそうだ。
『一年か二年かかるかなぁ』　なんのなんの、Ｔサンやりだしたら早い。
１００ｃｍ×２００ｃｍだから、夏場、お膝に毛糸が掛ってちと暑いか。
センセはお中元の手土産、全部作務衣に決めて、せっせせっせ。

共通するのは、ふたりとも断舎離遂行中。

裏庭で茗荷がツンツン出てるのを喜んだら、急に今日は庭に出ようと決めた。
花を眺めてりゃ、気持が和む。
植えた覚えもない花のつぼみ。
咲いてからのお楽しみで、花の名前解らず。風が運んだか、鳥が運んだか。

弥生ちゃん、被災地岩手の６歳。新聞のトップに載った写真。
将来の夢はケーキ屋さん。

多分、一生涯でそんなにたくさんの人が経験することがないだろう恐怖の体験を６歳でしてしまった。
それにしてもこのあどけない笑顔。何の屈託もなく、被災地から発信してくれる。
ひょっとしたら、この子、悲しみを心のうちに閉じ込める芸当の持ち主かと思うくらい。

オバサン、はるかな地より応えるね。
あなたの笑顔に出会って今日一日とっても嬉しかったから。復興の足音が聞こえたと思ったから。

ありがとうね、未来を託せる希望。今日　子供の日。

今日から素足。なんと気持のいいこと。
床を頑張って磨いた効果てきめん。
さらさらで、ワックスかけるのが惜しい。

藤が頭上を覆い、すぎなのマットにタンポポの群生。このすぎなの分、土筆が生えていたんだ。
別荘の一番いい季節。
家でごそごそばっかりのわたしを息子が別荘行きに連れて行ってくれた。
『大体、この頃遠のいている』と親をいさめ気味。
気持ちが遠のいたわけじゃないのよ。ひとりで決まって月一で通っていた１０年前と違うのよ。
電車乗り換えて、お花を買って２０分、ゆるやかな坂でもしんどくなってるのよ。

ありがと、あなたの方で提案してくれるのがありがたい。

お出かけすると、もうそれで１日は終わり。アカンことですなぁ。

メールをもらって、ほっとするとともになんだか切ない。
ご病気は聞いていたし、退院なさったことも知ってはいたんだけど、あんなに親しくしていただいた方と連絡していいものかどうか悩んでいた。
今はおひとりだと知って、心配の方が先に立つ。

歳とって、親しくしていた人とだんだん疎遠になり、お困りとわかっても助ける力もなく、
こうして、だんだん孤独になって、その孤独をなんとも感じなくなって。
終焉のかたち、誰もがこうなんかなぁ、それで当たり前なんかなぁ。へたり込んで刺繍の手が止まる。

拝殿に御神輿が２基。露店が３軒。子供が群がるでもなく。
木の下で酒を酌み交わす人あり。見ればさきの市会議員選挙で動いていた地元の人たち。
お参りにだけ行って、コレが今年の膳所のお祭り。
災害の自粛というけど、災害がなくても、お祭り自体の魅力がなくなってきているのは確か。

店員さんに何をいまさらと笑われながら、『手づくりキット』の通販カタログを買って。
少しは世間の新しい情報得ないと。
手芸材料屋さんとこのカタログがこの世界の最新の情報だと思うから。

さぁ家でわたしのお祭り続行。
連休中の変則ゴミ収集も明日はＯＫ。どんだけすっとするだろ。
ただし、さすがに今日になると、アレしてコレしての間に休憩が多くなって、
掃除最後のアースレッドは、まだ予定が立たず。
家中燻して、うちの場合、毎年これをしないと夏が来ない。

連休半分、仕事の目標半分以下。うーん、手をつけた以上はね。

妊娠中。めだかのかぁさん。
ぼってりと横腹を張って、なかなかの貫録で、いかにも傍の父さんが貧相。

さつき晴れの中、快進撃。なかなかのおきばりで。

息子が笑う。『どしたん？』。
『どうしたん？』と思うのは自分の方で、ホンマ、『どうしたんよ』。
もう最後の無駄整理という気持ちがあって、ゴミ袋２種類を買って、詰まった袋が並ぶのがうれしい。
雑巾のすすぎ水が汚れるのに満足するのと同じ論理。
いい遊びがありますこと！

和服からジャケット。
年中和服で通されたおばちゃんからの夏着。先日の薄手のワンピースの失敗を隠そうと。
ボタンで留めるか、ショールのようにさらっと羽織るか、思案中。

悲しいのは、自分で自分の仮縫いができないこと。
とりあえず手縫いして着てみて、型紙をなおして、やっと本縫い。着たり脱いだりの繰り返しでやっと。
透ける生地の処理で、久しぶりの緊張感。
おばちゃんの着物、袖を残して。これでお揃いのバッグを作りましょう。
おばちゃんの歴史を着込んで、夏のお出かけ。

常時、連休暮らしは、ひとさまがお休みになるこの連休をバタついて、５月が始まりました。
自由すぎると、ふとやみくもに体制を立て直ししたくなるものです。

若い人が４月のスタートなら、わたしは今日から１２枚ののれんプラスアル不ァーのスタートをします。
１枚目の長襦袢で作る段取りに裏に薄い芯を貼りました。刺繍が刺しやすくはなりますが どうも水仙の図案がもうひとつで、枯れかけた水仙の葉っぱを庭で見つめて、図案を整えました。

しかし、この一年計画、無謀な気もしています。
加齢による能力低下、特に得意であった根気分野で自信をなくしています。
すぐイヤになることが多くなりました。
要するにかなり無理な挑戦を始めるわけで、やっぱりアカンかったと思うのがイヤだから、無理の連続になるんだろうなぁ。

お祭りの御神輿や御稚児さんの催事がなくなったので、お向かいの奥さん、お孫ちゃんの帰郷もなく、気が抜けたよう。
午後はおしゃべりに。
『ようがんばるなぁ』と手を休めない私のそばで、いつになくゆったりなさって。
わたしは頂いた明太子にご機嫌。

そういえば、下品な話を書くつもりでした。
つまり、家の掃除や整理をして家を見つめるということは、それなりに新しい発見があって、
しかも、ちまちました家の中の話、常日頃は陽の目を見ない部分が暴露されるということで、
当然庶民の暮らし、芳しい話になるわけがないのです。
表向きの暮らしの蔭で、そうした苦笑やいまいましさや下品やじじぐさい話を飲み込んで暮らしているのです。

箪笥の整理からの収穫は、パンストの話。
冬中お世話になったいわゆるタイツ。つま先が破けていました。捨てるかといったんはゴミ袋に。

ここで思い出したのが、あこがれのスパッツです。まてまてと拾いなおして。
市販のスパッツに挑戦したものの、ぷりっとはちきれるようなふくらはぎの魅力もなく、丈に至ってはくるぶしの手前で止まるどころか踵を回って土ふまずまで 来てしまう屈辱がありました。
タイツを踵からちょん切ってスパッツにしてみようというわけです。
単に手でかがっては、いかにも惨めったらしいし、母が電球を突っ込んで靴下をつづくっていた記憶に繋がります。
しかも切ったところの伸縮が不可欠です。

ロックミシンで端を整えて、アイロン接着の糸を使いました。おっ、正解だったようで。
コレだけなら単にリメイクのひとつなのですが、
夕方、小寒くなったので着用しました。
ラクなのです。
つまり一枚のパンストで腰からつま先まで包むというのは、たぶん合理的が優先するだけで、身体の動きをかなり 無理に押し込めていたわけです。
更にまてまてで夜になって、薄やぶれの気配のものも２本、スパッツに再生しました。

決して品のいい話ではありませんが、ワタシ、カシコイなぁと、ちょっといい気分です。

のれん作り同様、こうしてまた来年も生きてるだろうと、命つないでいるのです。